そのリスク、本当に回避できた?
あなたはリスクを好みますか?
ここで、「はい!好みます!」という方は少ないと思いますが・・・
個人差はあれど、「できればリスクは少ない方がいい」と考える人の方が多いのではないでしょうか。
生きていく上で、そりゃあ不安要素は少ない方がいいと考えますよね🤔
しかし、リスク回避して生きているつもりが・・・回避したはずのその行動にもリスクが潜んでいることに気づいていない・・・こんな場面を見かけることがよくあります。
簡単にいうと・・・今目の前に見えているリスクは回避したかもしれないけど、他のリスクは回避できていないという状態。
一時だけの対処法・・・みたいなイメージです。
実例でご紹介すると・・・
過去に病気をしたAさん。病気による身体的・精神的な負担と経済的な負担から、加入している保険をもっと手厚い保障に変更し、掛け金も増やしました。
本人的には、「よし、これでもし病気したとしても安心だ!」と思ったそうです。
本人はこれで病気に対するリスクを減らした!と感じていますが・・・
確かに、「病気になったとき」の負担のリスクは減ったといえるかもしれません。
しかし、当時私や周りの友人たちがAさんを見ていて思ったことは・・・
また再発したり、他の病気にならないように・・・そもそも病気のリスクを回避する考えはないのだろうか?ということです。
その考えはなかったようで、病気になった原因にも目を向けず・・・多少の不調はやり過ごしてなにも改善することなく日々は過ぎていきました。
案の定、数年後また同じ症状になり、入院しました。手術はしなかったけど、処置が激痛で入院日数も前回より長くなりました。
退院してきたAさんは、やっぱり保険を手厚くしてよかった♪と大喜び。予想していた以上の額が下りて、他のことにも使えたとルンルンでした。
そして、この後もAさんは生活習慣を改善することなく・・・様々な不調に悩まされ、病院に何か所も通い始め多量の薬漬けになり、常に不調が当たり前・・・という健康状態に。
Aさん的には、保険を手厚くすることがリスク回避だったようですが・・・そもそも、病気になる前提の話であり。
病気になること自体がリスクであることが頭から抜けていました。
だから、それに対するリスク回避として生活習慣の改善や医師に指導されたことをやりませんでした。
後に友人たちにそれを指摘されていましたが・・・ピンとこなかったようです。
また、別の例では・・・
世間でいう結婚適齢期に焦っていた女性Bさん。
以前結婚を前提にお付き合いしていた人は経済力が物足りなかったため、結婚相手には経済力を求めていました。
加えてインテリ好きなBさん。インテリで経済力がある男性と見事に結婚できました。
しかし、結婚すると・・・その男性はモラハラ・DV夫に豹変。命を危険を感じ、おおごとになったこともありました。
Bさん的には経済的な安定を得ることがリスク回避したつもりでした。
しかし、自分がまさかモラハラ・DV夫を引き当てるとは思わず、人柄を重視しませんでした。
さらに、Bさんを襲ったのは・・・夫が仕事のストレスで精神的バランスを崩してしまいしばらく仕事を休むことになりました。
経済的な面のリスクを回避したつもりが・・・まさかの夫が働けなくなるという状況に直面。
せっかくリスク回避したつもりでも、思うようになりませんでした。
AさんもBさんも・・・その時自分が避けたかったリスクは回避できたかもしれないけど、別のリスクの可能性は考えなかったというのが共通しているところです。
そう考えると・・・人生の中で、ずっとリスク回避し続けるのって難しいですし・・・予想外のことが起こるたびにその場しのぎで切り抜けたとしても、結局どこかでリスクに直面する可能性があるわけです。
どう生きるかは、自分が好きなように選べますが・・・
生きていれば何かしらのリスクに直面するのであれば・・・最初からリスク回避で守りに入るより、自分が本当にやりたいことや進みたい道を選ぶという選択肢もあります。
・本当は起業したいけど、会社員でいた方が安定だから・・・起業を諦める
・本当は転職したいけど、転職したら今より収入が下がるかもしれないから・・・転職を諦める
・本当は結婚したいけど、結婚相談所に入会しても結婚できるとは限らないから・・・入会しない
・本当はやりたいことがあるけど、今お金が足りないから・・・やるのを諦める
etc.
「〇〇だけど~できない」ではなく、「〇〇だけど、叶えるためにはどうすればいいか?」
に思考を変換し、それに合わせた行動をとることで・・・リスク回避思考が減っていきますよ🙂