漠然とした不安にさよなら
今の時代、物価はどんどん上がるのに給料は上がらず、働き方も昔とは変わってきて・・・あらゆる面で厳しさや不安を感じるというお声を耳にします。
この現状をふまえると・・・厳しさや不安を感じちゃダメよ!という方が難しいかもしれません。
日頃からお客様にお伝えしていますが・・・不安を感じたことを、無理にポジティブ思考で打ち消す必要はないんです。
ただし、ただ不安を感じていても現状は変わらないわけで。なんなら、不安が増幅してあらゆる面でネガティブな状況を引き起こすことも珍しくありません。
そこで私が提案したいのは・・・
自分は「不安なんだなー」って認めつつも、対策をとるというのおすすめ。
ここで、知人の例をひとつご紹介。
将来への経済的不安があるという40代Aさん。
当時は正社員で10年以上同じ会社に勤務しており、そこそこの役職についていました。
今のところはまだ暮らせていけてるけど・・・年々減るボーナスと微々たる昇給(しない時もある)という現状からのAさんの不安は・・・
・現在独身。この先も一人で暮らすとなると自分一人で一生稼ぎ続けなければならない。
・会社が早期退職を募っていたり、年々人件費が削減されている。定年まで今の会社に勤められる状況にあるか不安。
・定期的に胃腸の調子が悪くなり服薬している。服薬のせいか年齢のせいか、年々健康診断でひっかかる項目が増えてきた。今は入院や手術するほどの症状ではないが、定年まで健康で勤められるか不安。
・転職や副業も考えないわけではないが、新卒で今の会社にしか勤めたことがなく他の仕事で使えるようなスキルが自分にはないと感じる。転職で今の収入より下がるのは避けたい。
ざっとこんな様子でした。
Aさんはこれらに対し、漠然とした不安を抱えた毎日を送っていました。
忙しい仕事、すぐれない体調もあいまって、心身共にお疲れ気味。
TVやインターネットのニュースで世界情勢や災害などの様子を見ると、ますます不安が増幅するとのこと・・・。
このお悩みをかかえたまま、Aさんは何一つ現状を変えることなく、今まで通りの毎日を送っていました。
さきほどお伝えしたように、不安を感じたことを無理にポジティブ思考で打ち消す必要はありませんが・・・
Aさんのように漠然と不安を感じているだけでは現状は変わらないのが現実。
Aさんはもちろん、この不安を取り除きたいと思っているわけです。
でも不安を取り除くための対策は何もしておらず、ただただ漠然とした不安に怯えているだけです。
Aさんは、不安を取り除くために「やっぱり結婚したほうがいいのかな」と思い始めていました。
しかし、仮に結婚したとしても・・・Aさんの不安は解消されないことでしょう。
なぜなら、結婚しても離婚する可能性もありますし、結婚しても相手が働かなかったり病気で働けなくなったりギャンブルや借金があれば経済的不安は増すかもしれないし、結婚以外のまた別の不安が出てくることもあるからです。
これでは「結婚」すること自体が不安解消のための対策にはならないことがわかります。
不安解消のための対策とは、根本に目を向けること。
Aさんの場合、経済的な不安を漠然と感じているということなので・・・
その「漠然」を「見える化」していくのをおすすめしました。
例えば、将来自分がほしいと思う収入や貯蓄がないと、具体的にどんなことが起こると予想されるのか?
それによって、自分はどんな感情になるのか?
それを書き出してみる。
じゃあそれに対して、いくらあったらどうなるのか?
その「いくら」を得るには、どんな選択肢があるのか?
その未来の選択のために、遡って「今自分にできること」はなにか?
これを書き出していく。
こんな風に、自分が漠然と感じる不安の先にあるもの、それに対して自分が望むこと、そのためにできることを書いて「見える化」します。
お金に関していえば、対策を「貯蓄すること」にするのは個人的にはおすすめできません。
なぜなら、例えば今は貯蓄できるだけの収入があったとしても・・・何らかの理由でそのゆとりが無くなった時、焦りますしそのために生活費を削ったりしてストレスを溜めたり体調を崩してしまっては元も子もないからです。
貯蓄する・しないは個人の自由ですが・・・したとしても、その他にも選択肢は持っておくことがおすすめです。
何かを削減するという対策より、収入のパイプをいくつか持っておくとか、よそからもらう収入以外に自分で生み出すものを持っておくとか、「増やす対策」が個人的にはおすすめです。
昔はひとつのお仕事を定年まで・・・という流れが主流でしたが、今は二つ以上お仕事をしている人も増えている時代。
定年を迎えた人もまだまだ元気なので、収入に余裕がある場合でも定年以降も働く方も多いですね。
ちなみにAさんが根本に目を向けてみた結果は・・・
最初は将来への経済的なことが不安に感じると思っていましたが・・・掘り下げていくと、このまま一人で老後を迎えるかもしれない・・・と想像したとき、それに対して孤独感や寂しさを感じること、しょぼい老後を送りたくないと思っている自分に気づきました。
じゃあどうすれば、孤独や寂しさを感じず、しょぼい老後を送らないようにできるのか?
そこでAさんが感じたことは、まずは「人生の充実感」というキーワードが出てきました。
どんなことが充実につながるのか?を掘り下げていくと・・・「好きなことをして、好きな人たちと過ごすこと」だと思いました。
好きなことってなに?好きな人たちってどんな人?
さらに掘り下げ、またそうなるためには何が必要かを考えていきました。
すると、いろいろな思いが出てきましたが・・・その中でも優先事項として「健康であること」が出てきました。
なぜなら、たとえ経済的に余裕があったとしても、もし病気になったり無理できない体になれば・・・好きなことをすることもままならないし、治療にお金もかかるかもしれないし、自分が思うような充実感を感じられないと考えたからです。
当時のAさんは、定期的に胃腸の調子が悪くなり服薬している。服薬のせいか年齢のせいか、年々健康診断でひっかかる項目が増えてきた。今は入院や手術するほどの症状ではないが、定年まで健康で勤められるか不安。
これが現状。
今がこの調子なら・・・これから年齢を重ねるごとに、今よりも体力気力の低下は避けられない。
元気でいられる努力を意識的に行うことが必要なことに気づきました。
胃腸の調子が悪いことで、まず食生活や生活習慣を見直しました。
数か月して、胃腸の薬が必要なくなりました。
健康を維持するために、ウォーキングもするようになりました。
体重が減り、やや重めだった体が軽くなって、健康診断ではみ出ていた数値も正常に戻りました。
生活習慣の改善、適度の運動をすることで、体だけでなく気力も上向きになり、何事にもチャレンジする意欲が湧いてきました。
そこで、以前から習得していたスキルを磨いて何かできないかと考えるようになりました。
それと同時に、気力が上向きになることで積極的にパートナー探しもしてみようという気になり、出会いの場へ足を運んでいましたが、そこで良い出会いがありました。
その出会いをきっかけに結婚へと発展し、結婚後は今の仕事を辞めることにして以前から習得していたスキルを磨くべく実践にうつしました。
どんどん腕を磨き、ついには自分のサロンを開業しました。
今ではそれだけに留まらず、他でも収入のパイプも増え、パートナーと幸せな結婚生活を送っていて、あの頃感じていたような不安はなくなったと言います。
結婚することが直接将来の経済的不安の解消になったわけではないけど・・・「楽しみや喜びを分かち合えるパートナーがいる」ということが自分にとって人生の充実度を上げてくれ、仕事も好きなことで開業でき収入のパイプも増え、同じ志を持つ仲間たちも見つかり、満足いく現状を送っているとのこと。
そして、今も変わらず健康を維持するための習慣も続けていて・・・
この先どうなるか、何が起きるかわからないけど・・・「まだ起こってもいない未来の何か」に漠然と不安を感じることはなくなり、不安が出てきてもその根本をみていくことで解消できるようになったそうです。
過去の私もAさんと同じように、将来への不安を解消してきました。
当時私も同じくおひとりさまで将来への経済的不安が大きかったですが・・・
実は経済的な心配より他のことが気になっていたことに気づきました。
それに対して解消するよう行動することで、そこから脱出することができました。
我々は人間ですから・・・感情があり、たとえ頭ではわかっていても・・・不安な気持ちが顔を出すことがあっても不思議ではありません。
ただ、それに対して自分で対策をすることができることも忘れないで。
保険をかけることや貯蓄をすることだけが対策と思わず、もっと根本的なところを見ていきましょう🙂
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