「使命」のこだわり

「使命」に執着すると・・・

以前使命について書いたことがありますが・・・

人生の目的を知ることは、自分以外の誰かにおしえてもらわなくても、高次元からのメッセージを受け取らなくても、今までの生き様の中にヒントがあります。

なので、自分と向き合っていけばわかることも多いです。

たとえば、当ルームにお越しになる方の例でいうと・・・

これから人に何か教えたり、リーダーシップを発揮していくだろうな~という方🤔

今までの人生振り返ってもらうと・・・すでに人に何か教えたり、リーダー的な立場だったり、すでにそれを経験していることも多いです。

また、人に何かを教えていくということは、人を育てていくということ。

同じ「育てる」でも、自分の子供を育てて様々なことを学ぶ方もいるし、上記のように他人に何かを教え育てる中で様々なことを学ぶ方もいます。

「育てる」という行為自体は同じでも、人それぞれ目的も過程も違うんですよね🤔

たとえ同じことに携わっていても、やってることが異なる場合もあります。

例えば、当ルームはリーディングやヒーリングその他私が知っていることを講座メインで伝えたり教えたりが中心ですが・・・

リーディングやヒーリングをセッションのみで提供される方もいらっしゃいますし、それらを教えていく方もいらっしゃいます。

人それぞれ、自分が必要なことをやっています。

自分が必要なことは、望めばその流れになりますが・・・本来必要ではないことに固執して、自分を苦しめるケースもあります。

私が以前見た例でご紹介すると・・・

「とにかく人の上に立ちたい」というAさんという方がいました。前職では好待遇の職場にいたようで、別の会社に転職する際も同じような好待遇を期待していました。

しかし、実際のAさんは人の上に立つ器がないと上司からも判断され、周りの同僚からも同じように思われていました。

それもそのはず、人の上に立ちたい意欲だけはあるけど、仕事はできない・気分屋で周りに迷惑をかける・お客様からはクレームがくる、口を開けば会社や同僚の不平不満ばかり言う・・・という状況だったのです。

いくら本人が「人の上に立ちたい」と望んでも、実現しませんでした。

「この会社が自分を評価してくれないんだ」と不満に思ったAさんは、知人が先に転職していて将来的に昇進が見込めるという職場へ転職しました。

しかし、そこでも同様のことが起こり、Aさんは決して自分を省みることがなかったため、また不平不満を口にしながら別の会社へ転職したそうです。

「人の上に立ちたい」の思いに隠された自分の本心と向き合うことができれば、上の立場にたつことに執着せずにまた別の道が見えたかもしれません。

また別の例では、結婚して子供を持つことに執着しているBさんという方がいました。

望み通り結婚はしましたが、子供は授からないまま時が過ぎ・・・それまでの体の無理がたたって子供を産むことが難しい状態になってしまいました。

本人は絶望していましたが・・・私がずっと彼女を見ていてに思ったことは、Bさんの人生の目的のひとつにティーチャー業として人を育てることが入っていると感じました。

それを通じて様々なことを学び本人の成長につながることでしょう。

本人は「子供を育てること」に執着していますが、Bさんはすでにプロとして提供できるレベルのスキルといくつもの実績があるので、子供にこだわらず人を育てることにも目を向けられるともっと人生花開くと私は思っています。

Aさんの例のように・・・たとえ本人が望んでも「本来の目的」とズレていたら実現しませんし、

Bさんの例のように・・・少し視点をずらすだけで「すでに自分が生きてきた中での経験」を活かして軌道修正することもできます。

それらは、自分が生きてきた人生を振り返り、自分と向き合う中にたくさんのヒントが隠されています。

こんな風に、自分が進むべき道は、たとえ誰かに指し示してもらわなくても、意識すれば自分で気づけます。

もし、気づけないのなら、それは自分と向き合うことができていないからです。

「誰か」に「あなたの使命は〇〇よ」「人生の目的は△△よ」と背中を押してもらったり、お墨付きをもらえば安心するかもしれません。

でも本当は、「誰か」の力を借りなくても、あなたは自分で気づけるのです。

世の中にはスピリチュアルなことを追い求めるあまり、覚醒した気分になってそれで満足している人も多く見かけます。

地に足がついていない状態もよく見かけて、危険だなと思います。

それで嬉しい楽しい時間を過ごすことにただ満足して、残りの人生終えるだけでいいならそのままでいいと思いますが・・・

まだ体も心も元気でいられるうちに、本当に自分が望むことをして生きたいと願うなら・・・自分が真の意味で目を覚ますしかありません。

目を覚ます・・・それはサイキック能力の開花という意味ではなく、自分を知る・本来の自分を受けいれることから始まります。

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