我が強い人が陥りやすい人間関係トラブルのパターンとは?
幸せになれない要素のひとつに、我の強さ・・・すなわちエゴの強さがあります。
生きていく上で周りの人との関りは避けて通れませんが・・・我が強いことで、人間関係のトラブルを招いたり自分が望むような状況にならないということが起こります。
しかし、当の本人は我の強さに気づいてないことも多いので、それが自分が招いたことだとは夢にも思わず、相手へ刃を向け攻撃するケースもよく見かけます。
思ったことをストレートに口に出しやすい人、自分では良かれ(正義)のつもりで相手にいろいろ伝えてしまう人、は要注意。
人間関係がうまくいかない原因は「エゴの強さ」かもしれない
先日、知人Aさんとの会話の中で・・・昔からの友人に良かれと思って言ったことが・・・たったそれだけのことで、長年の友人関係があっさり終わったしまったという話がでました。。
Aさんが何を良かれと思って言ったのかというと・・・
友人が結婚を考えている彼氏を紹介してくれたそうですが・・・その彼氏について、「考えなおした方がいい」「あんな人はだめだ」と伝えたそうです。
その理由は、彼氏とAさんが会話したときの彼氏の対応で・・・腹立ったことがあったから。
それにより、「自分のプライドが傷ついた=彼氏はひどい、ダメな人だ」と判断したという理由でした。
しかし、Aさんが腹が立ったというその会話を当の友人も聞いていましたが・・・友人はそんなふうに思わなかったそう。
大好きな彼氏のことを、信頼してた友人Aさんから「自分はあなたの彼氏の言葉で腹立ったことがあった。あんな人ダメだから、結婚やめろ」と言ってくる。
友人は、これを聞いてどう感じるでしょうか?
ポイントとなるのは、友人はその会話を聞いていて「Aさんが主張するような腹が立つ会話だと感じなかった」という点です。
つまり、友人からしたら・・・「彼氏のことが大好きで結婚しようと思っていて、大切な彼氏を昔からの友人Aさんに紹介した」・・・というだけのことであり、友人が自分の彼氏との会話の中でどう感じたか?は重視していないのです。
そりゃそうですよね、自分自身の結婚の話なんですから・・・。
しかし、Aさんは「あなたの彼氏によって、自分のプライドが傷つけられたから、こんな人とは結婚すべきではない」と言ってくる。
この時点で・・・友人のためを思っての発言ではないことがわかりますし、「友人の彼氏が自分にヒドイことを言った、こんな奴は友人の結婚相手として認めなれない」・・・だから、「言ってあげなければ!」
完全に自己都合。
結果・・・どうなったか?
友人は、長らくお付き合いしたAさんと絶縁することに。
Aさんが「自分のエゴ」を前面に押し出し、友人の考えを無理やり変えさせようとし、結婚に対して自分は部外者なのに・・・二人の結婚に「自分都合な理由」で反対した。
本人的には友人のことを考えた親切な発言のつもりだったようですが・・・「自分が不快になった」という我を前面に出さずにはいられなかったがために、起こったことでした。
Aさんは三姉妹の長女であり、責任感や正義感も強く、エゴの強さにプラスして・・・「自分が正してやらなければ」とか「これはダメだ」という固定観念強さやジャッジグセも加わって暴走してしまったようでした。
そんなAさんは、その後家族ともトラブルを起こしてしまいました。
妹と両親がある問題でもめていたのですが・・・そこでもまた良かれと思って正義感を振りかざし、「妹のことを悪者」と決めつけジャッジしてしまい・・・結果的に妹に距離を置かれてしまいました。
Aさんと妹はそれまで仲が良く、妹はAさんを慕っていましたが・・・この件で「今後はもう関わりたくない」とハッキリ言われたそうです。
Aさんは何でそうなったのか理由かわからない様子でしたが・・・話の流れを追っていくと、ここでもやはりエゴの強さが出てしまい・・・妹と両親がもめることで、自分に火の粉がかかることを懸念して、本来は自分はこの件に関係ないのに場を荒らしてしまったのでした。
まだ自分に火の粉がかかってもいないうちから、自分の保身のために首をつっこみ場を荒したことに本人は気づいておらず・・・さらにその裏には、「妹ばっかりずるい」という昔から心のどこかで抱えていた嫉妬心も絡み合っていました。
Aさんはもともとお姫様思考で、自分が一番でないと気がすまないタイプ。
妹たちのことは自分より「下」に見ていましたし、両親のことも自分が都合良い待遇を受けられるように言葉巧みに操っていました。
また、日常的にAさんは・・・「自分が一番」という思考から、自分より優れていると感じた人を見ると、無意識にその人のことを悪く言う、ということを繰り返していました。
日常的にそんなことをやっていますから、どこかのタイミングでAさんが誰かのことを悪く言っていたことが本人の耳に入りました。
しかし、Aさんはそんなことに気づいておらず・・・表面上はニコニコして本人と接します。
しかし、相手は自分がいないところで悪口を言われていたことを知っていますし・・・その内容が、「服がださい」とか「髪型がおかしい」など・・・本人からしたら「それが事実だとして、あなたに何の関係があるんですか?」と思うようなことでした。
相手がそんな気持ちでいることをAさんは知らず、本人との会話の中で服や髪型のことには触れてきませんが・・・その他のことでマウントをとったり批判的な会話をすることに嫌気がさし、相手はなるべくAさんとの接触を控えるようになりました。
Aさん自身はそのことに気づいてないので、この本人とはそういえばここ数年顔を合わせてないなぁとのんきに言っていました。
私はAさんもこの本人も両方知っているので・・・真実を知っていますが、Aさんは真実に気づきません。
こんなふうに、Aさんは自分のエゴの強さを前面に押し出すことで人間関係が崩壊していることにいつも気づきません。
しかし、疎遠になっていることだけはわかるので・・・「なんでだろ?」という感じです🤔
私はAさんにアドバイスも求められていませんし、親密でもないのでただ話を聞いているだけですが・・・Aさんのようにエゴが強い方は、何かの出来事があってその結果がこうなった・・・ということはわかるけど、理由が自分にあることには気づきません。
それはなぜか・・・?
我が強いから、です🙂
我が全くない人はいませんし、あっても当然。でも、強すぎると・・・特に人間関係でトラブルになりやすい。
これは、家族・パートナー・友人・職場などあらゆる場面の人間関係において共通です。
自分のエゴに気づける人が変われる理由
当ルームではセッションや講座の際にいろいろお話することで、「自分がこんな状態であった」ということに気づくケースも多いです。
「言われてみると、同じようなことが何度かあった」
「職場が変わっても、いつも人間関係がうまくいかない」
「誰かと付き合い始めても、いつも相手から別れを告げられてしまう」
「大切な友人や家族と仲が悪くなってしまった」
これらの原因は、自分の「我の強さ」が関係していた・・・これに気づいた人は、変われます。
しかし、他者から指摘されたりそれを目の当たりにするような出来事が起こったとしても、自分の我の強さを見直すことができない、なんで自分がそんなふうにしなきゃならないの?と思ってしまう人は・・・変わるのが難しい。
私はかつて、我の強さ、固定観念の強さ、ジャッジグセ、被害者意識、依存などの「幸せなれない要素」を兼ね備えていた時期がありました😔
しかし、自分と向き合うまでは、そんな自分に全く気づきませんでした。
気づいてからは、「だからあのときうまくいかなかったのか」という謎が解け・・・今後もう繰り返さないようにするためには、どうすればいいのかを考え行動するようになりました。
今は様々なお客様のお話を耳にする機会がありますが・・・強度の個人差はあれど、大半の人はさきほど挙げた「幸せになれない要素」を全て持ち合わせていることも多いです。
それを変えたければ・・・自分と向き合うこと。
「かがみ」から「が(我)」をとると「かみ」になるという言葉・・・あなたも耳にしたことはありませんか?
自分と向き合うことは、本当の自分を見つめ直すことに繋がります。
「我」をできるだけ減らして、「本来の自分の姿」で生きましょう🙌