人間関係に疲れやすい人ほど、自己肯定感が低くなる理由

自己肯定感が下がる理由は?

よく「自己肯定感を高める」という言葉を目にしますが・・・

自己肯定感が低い・・・そんな自分を変えたい、それによる現状の問題を解消したい・・・

そう思っていながらも、なかなか改善への一歩を踏み出せない。

そんなケースをお見かけすることがあります。

自己肯定感が低い自覚があり、それが現実問題に影響していることもわかっているけど・・・変えられない。

そんな場合、自己憐憫責任転嫁の状態に陥っていることがあります。

その多くが、人間関係の過去のトラウマなどの影響により・・・「●●のせいで自分は傷ついた・大変な目に遭った」という思いが拭えない。

しかし実際は・・・その思いを抱えていながらも何も改善しようとしないことこそが、

自己肯定感が上がらず様々な問題を抱えている・・・という状況から「脱出できない原因」となっているのです。

さらに、「本当は自分に問題があったんじゃないか?」という自己嫌悪や「このままだと明るい未来像が描けない・・・」という不安ものしかかることも。

自己肯定感が低いことは自覚できても、なぜ?という具体的な理由を自ら探っていく人は少数派。

具体的な理由を探らず、「●●のせい」「あの出来事があったから」と、まるで自分は関係ないと言わんばかりに責任転嫁して現実逃避まっしぐら。

なぜなら、理由を探ることで「自分にとって都合悪い現実」が明らかになるのがこわいからです。

そもそも、自己肯定感を下げているのは「自分自身」なんです。

私も日頃から講座やセッションでこのテーマについて話すことも多いですが・・・

自己肯定感は他人や何かの出来事によって「下げられた」と感じている人が非常に多い。

よくある例をいくつか紹介すると・・・

・学生時代にクラスメイトや先生など人間関係で辛い目に遭った

・親が厳しくいつもダメ出しされる

・職場で「お前は使えない奴だな」と言われた

・パートナーや友人など信頼している人の裏切りにあった

・付き合う相手にいつも下に見られた

・婚活しているけど誰からも選ばれない

・就活しているけど不採用ばかり

・自分で提供しているサービスに依頼がこない

etc.

他人に否定された、ひどい扱いを受けた、関心を持たれない等・・・

これらのような出来事が積み重なり、知らず知らずと自己肯定感が下がっていきます。

しかし実際は、これらの出来事がきっかけとなることはあっても・・・自分で自己肯定感を下げているのが現実。

この場合、「他人」が主体になっているからです。

「他人」が私を否定した、ひどい扱いをした、関心を持たない=自己肯定感が下がる

自己肯定は「自分を肯定すること」なのに・・・なぜここで「他人」が出てくるのでしょうか?🤔

極端に言うと・・・

「他人」がたとえ「私」を否定しようとも・・・ひどい扱いをしようとも・・・関心を持たなくとも・・・

自分がそう思わないなら、自己肯定感はそれらによって下げられることはないのです。

たとえば、会社の上司に「お前は本当になにをやらせてもダメだな」と言われたとして・・・

人によって反応が異なります。

「私ってダメなんだ・・・人より能力低いのかな・・・」と思う人もいるでしょうし、

「はぁ?何言ってんだ?」と思う人もいるでしょう。

前者のように、相手が言ったことをそのまま取り入れてしまうと・・・どんどん自己肯定感は低くなります。

そして、そんな状態になるにつれ・・・ますます自己肯定感が下がるような状況が増えていきます。

これは、自分のエネルギー状態が現実に反映するからです。

過去の私も自己肯定感が低くて・・・自己憐憫や責任転嫁が強い時期がありました。

しかしあるとき、「自己肯定感は自分で下げている」ことを知り、衝撃が走りました。

今の状態をつくったのは、私のせいだってこと?・・・と。

被害者意識と他責で生きていた私にとって、その原因を掘り下げていくのは辛い作業でした。

なぜなら、自分がもとで今の状態になったということを信じたくなかったからです🤣

しかし、掘り下げていくと・・・

確かに、自分が原因だった・・・と思うことがいくつも出てきました。

そして、原因がわかるとバカらしくなりました。

だって、自作自演だったのだから・・・。

そこからは、

たとえ誰かに否定されようが・・・

一見ひどい扱いを受けているように見えようが・・・

その時の状況に対して自分が感じた感情を肯定することにしました。

「自己肯定」というと・・・ポジティブに肯定しなきゃならないと思い込んでいる人も見てて多いですが・・・

そうではなく、「そのまま受け入れる」ことが自己肯定だと私は考えています。

たとえば、先ほどの例のように・・・

上司から「お前は本当になにをやらせてもダメだな」と言われたとしたら・・・

「私ってダメなんだ・・・人より能力低いのかな・・・」と思っている人が、

「ううん、そんなことない。私は素晴らしいのよ!」と無理矢理ポジティブに自分を肯定する・・・のではなく、

「私ってダメなんだ・・・人より能力低いのかな・・・」と思った自分を認める、ということです。

「あぁ私、こんなこと言われて悲しいんだな・・・」「人と比べて能力低いのかもって、落ち込んじゃってるな・・・」という現実をしっかり受け止める。

これをせずに、「この人は嫌な人だ」「ひどい扱いを受けた」と「相手」へベクトルを向けるから、ずれていく。

人間関係で悩んでいる人に私はいつもお伝えするのですが・・・

起こった状況を客観的に見ましょう。

ということ。

これができると、現実を受け止めることができ・・・

人間関係の問題それに関連する自己肯定感の上がり下がりもなくなっていきます。

また、自分でなにかサービス提供していきたいと考える人は・・・

ある程度自己肯定できるようにならないと・・・自己憐憫、責任転嫁の意識が強いままで進めていくと・・・

どこかで歩みをストップしてしまうかもしれません。

そんな人を何人も見てきました。

自己肯定感を上げるも下げるも、それは自分次第。

他人は関係ない。ということを理解し・・・

人との関りの中で「起こった出来事」と「感情」をごちゃまぜにしないことに注意していくと・・・

改善へ向かっていけます。

「あなたは悪くないから大丈夫」という言葉を欲しがる人もいますが・・・

それは現実逃避です。

耳障りのいい言葉を欲しても、現状は変わらないし・・・自己肯定感も上がりません。

なにごとにも共通することですが・・・

逃げずに現実を受け入れる覚悟を持った人が、現状を変えていけます。

  • URLをコピーしました!