誰かが言ってる・・・

それはエゴの声?それとも・・・

当ルームに訪れる方の中には、時々こんなことを言う人がいます。

「亡くなったお母さんが言ってる気がする」

「守護霊さんがこう言ってる感じがする」

「宇宙からメッセージがきてて・・・」

一見するとスピリチュアルな話に思えますが、よくよく聞いていると・・・

それって、本人の考えでは?と感じることがあります。

でも、それを「自分がそう思ってる」とは言わない代わりに、「誰かの声」として表現するというケース。

それ、本当に「誰か」の声ですか?

もちろん、本当にそういう場合もありますが・・・

今回私がお伝えしたいのは、それらを使って・・・

・「自分の本当の気持ち」や「現実」から逃げていないか?

・自分にとって都合良い世界を創り上げていないか?

・・・ということ。

なぜそんな状況になるのか?

それには様々な理由があります。

責任を持ちたくない

「私はこう思う」と言って否定されたらこわい・・・

自分が言ったことで、何かに対して責任が発生するのが嫌だ・・・

だから、「〇〇が言ってる」にすり替える。

自分の気持ちがよくわからない

特に感情を押し込めてきた人は、「自分の本当の気持ち」がわからなくなることがあります。

結果、「感覚」として受け止める言葉を・・・「誰かの声」として受け取ってしまう。

それが「自分の本心の声」だとは、気づかないことも・・・。

相手をコントロールしたい

「私はこう思う」では弱いけど・・・「〇〇が言ってる」なら、説得力があるように聞こえる。

自覚している場合はわざとやっていますが・・・

無自覚で相手をコントロールしようとしていることもあります。

その場合、自分にそんな思いがあることに気づけないため、ますます「誰かの声」であると思い込んでしまうことも。

そんな様子に遭遇したことが私もありますが・・・

・自分は「高次元のメッセージを受け取れる」と言うAさん

頼まれてもいないのに、友人Bさんに対して「高次元」からの否定的なメッセージを伝えていました。

しかし、その内容は「それって・・・高次元?あなたの意見じゃないの?」というような、そこに居た皆が困惑するような内容で、結果的にBさんを攻撃して涙ぐませていました。

Bさんが、「それ誰の声なの?」と問うと、Aさんは「私にもわからないの」と言いました。

普段のAさんの言動から推測できたことは・・・

Aさん自身の固定観念をもとに、常日頃からBさんに対してジャッジしていた内容が「誰かの声」として聴こえた(またはわかった上でやっている)のでは?・・・というのが、その場に居合わせた人の後々の感想でした。

・「亡くなったお母さんがこう言ってる」が口癖のCさん

「そんなことお母さんが言わないだろ!」とつっこみたくなる内容も、「お母さんのせい」にしているのがバレバレでした😅

「Cさん本人の不満」を、お母さんのせいにして兄弟姉妹に伝えていました。

「自称お母さんの声」の内容を強要してくるCさんに愛想をつかし、兄弟姉妹も疎遠に・・・。

でも本人は、疎遠になった現実が受け入れられず、去っていく兄弟姉妹を追いかけて、「亡くなったお母さんが~」と言い続けています。

本当はどうしたいの?

「〇〇がそう言っている・・・」

それに対して、「あなたはどう考えているんですか?」と尋ねると・・・

自分のことなのに抽象的な内容で返ってきたり・・・そもそも答えられずに黙ってしまう場合も多いです。

「誰かの声にしないと出せない」感情。

何かに「言わせないと伝えられない」想い。

それはずっと、本人が持ち続けていた気持ちかもしれません。

現実が「なんか辛い」「うまく進まない」と感じているなら・・・

それは自分の本音を「誰かの声」にすり替え続けてきた結果かもしれません。

ちなみに・・・私自身の体験からの個人的な感想ですが・・・

高次元の存在的な「〇〇の声」は・・・

事細かに「△△ですよ」「◇◇ですよ」って・・・手取り足取りその状況や原因を説明したり、否定したり、相手を怖がらせたり強要するようなすることを言わないし・・・

そもそも頼んでもいないのに、「自分に都合いい時」に「自分にとって都合いい内容のメッセージ」を親切に送ってはこない・・・という印象です🤔

まぁこれは、人によって違うかもしれませんので、私の個人的な体験としてご参考までに。

天の声・・・ではないけど、都合悪いことを「誰かのせい」にして言わせるということは・・・

スピリチュアルに限らず、あることです。

私が会社員だった頃、自分が思っていることを「〇〇さんが言ってたんだけどね・・・」といつも誰かのせいにする人がいました。

その内容はいつも批判や否定的なもので、それを「自分が言ってる」という現実は都合悪いから、いつも誰かのせいにしているのでした。

私も何度もその人に、私のせいにされたことか・・・😂

同僚から、「あなたが言ってたって触れ回ってるよ」と言われることもよくありました。

実際は、その人が言っていることを適当にきいて「そうなんだね」「うんうん」と相槌を打っているだけなのですが・・・

相槌=共感してくれてる=自分と同じことを思っている=その人が言っているも同じ=〇〇が言っている・・・に変換されるようです🤣

それにより、何かが都合悪いことが起こった時に他人のせいにできますので、いい仕組みですね。

「そんなことをしたらどうなるか?」ということは一切考えず、誰彼構わず誰かのせいにしていたので・・・

最終的には自分が出したエネルギーが自分に返ってきて、悲惨な目に遭ってました。

周りの人は、自業自得・・・と誰も同情しませんでしたが。

言葉の出所に注目してみよう

特に小さい頃、あなたも経験したことはありませんか?

「みんな言ってるよ!」

私は子供の頃、親に言ったことがありますね🤣

「みんなって、誰?」と訊かれると、「うっ・・・」ってなります。

自分の気持ちを代弁したり、通したい要望があるときに出やすい言葉ですね😅

まるで自分には関係ないような口をついて出た言葉は、一体誰の言葉?

そこに目を向けられたとき、本当の自分を知ることができます。

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