「体験すること」そのものに意味がある
現代は、何でも「気軽に体験」できる時代になりましたね。
教室、ワークショップ、習いごとなど、SNSを開けば「体験しました!」という投稿をよく見かけますし・・・
たとえ実際に体験していなくても、動画や配信を見ただけで「まるで自分もやった気」になるケースもあります。
そんな中で、なにかの体験を「1回やってみた」「体験してみたけどピンとこなかった」という声もよく聞きます。
「2回目がない」のは個人の自由なのでどっちでもいいのですが・・・
今回は、その言葉に隠れている「意識」について、お伝えしていきたいと思います。
「1回やってみたけど、変化がなかった」という声
以前、当ルームでもヒーリング体験会を開催していましたが・・・
中には、「1回で劇的な変化を期待する」方もいました。
また、いろんな体験会を渡り歩きながら、「どこなら変われるのか?」を探し続けている方もいました。
しかし、実際・・・1回でわかること、1回で変わることの方が少ないのです。
たとえばヒーリングや自己啓発などの講座を受けても、その後実践しなかったり自分との向き合いもせずに・・・「変化しない」「ピンとこない」と嘆く人がいます。
また、なにかのセッションを受けたとしても、その後日常での行動や意識を変えないまま「結局、何も変わらなかった」と感じる人もいます。
資格も同じで・・・「なんか違った」「思ってたのと違う」と、取得したけど使わない・更新しない人も少なくありません。
私が初めての陶芸で感じたこと
私自身の体験でいうと・・・
今年の春に当店で開催した陶芸ワークショップに参加し、陶芸を初体験しました。
陶芸には以前から興味はあったのですが、実際にやってみると想像以上に難しく・・・
手の力加減ひとつで形がゆがんでしまうし、頭では「こうしたい」と思っても、手がついていかない🤣
「陶芸って、見た目よりずっと奥が深いんだなぁ」と感じたものでした。
しかし、私にとって「完璧な作品を作ること」が目標ではなかったので、
ゆがみもありボコボコなお皿でしたが・・・出来上がりに不満はありませんでした😊
たとえ思うようにいかなくても、
「自分の手で作ること」「気になっていた陶芸を体験すること」に意味があったので・・・
それだけで十分嬉しいものでした(作品は当ルームの盛塩皿として活躍しています)
「うまくいかない」と終わらせる人、「もう一度やってみたい」と思える人
陶芸ワークショップを何度か開催していると、参加者の反応にも大きく分けて二つのタイプがありました。
ひとつは、「上手に」はつくれなかったかもしれないけど・・・
「楽しかった」「思ったより夢中になった」「また作りたい」と体験そのものを楽しめる人。
もうひとつは、「上手にできなかった」「納得いかない」「他の人と比べたら自分のなんて・・・」と、
体験より結果にフォーカスする人。
興味深かったのは・・・
前者はリピート参加が多く、後者は1回で終わるということです。
「楽しかった」と感じた人は、たとえうまくいかなかった部分も含めて次への意欲に変えています。
結果よりも、「体験そのもの」に意味を感じるから。
一方で、結果を重視する人は、「できなかった」と感じて終了する。
中には、1回で終了したけど・・・楽しくて、満足もした!ここで感じたことをもとに、いろいろ役立てていきたい・・・と思う方もいますが、それはいたとしてもかなり少数派🤔
「体験」から見えてくるもの
どんなことも、最初から完璧にできる人はいません。
1回目は、わからないことだらけでも当たり前。
しかし、2回目・3回目と続けていくうちに、少しずつ感覚がつかめてきます。
仕事もそうですが・・・教えてもらって1回目にやる時は、何がなんだかわからないけど・・・
何度かこなしているうちに、わかってきたり気づくことも出てきますよね😊
当ルームでヒーリング講座を受講された方々も・・・
習って終わり、にする方は・・・その後もまたなにか1回やって「なんか違った」を繰り返しています。
逆に、習ってとりあえず実践してみる・・・という方は、その後「気づき」「変化」が生まれ、自分の内側と向き合い人生豊かにしていくゾーンに入っていきます。
他にも自己啓発の講座やなにかの資格取得なども同じですが・・・
「結果」を重視するか「過程」を重視するかで、同じことに取り組んでも進展具合が変わってきます。
「やってみた」だけで終わらせない
現代は情報のスピードも早く、「すぐに結果を出したい」「1回で変わりたい」と思う人が増えています。
しかし、本当に変化を感じられるのは、何でも共通することですが「過程を重視する人」です。
1回やったことを、興味もないのに2回目にトライしようよ・・・という意味ではなく、
「1回やってどうだったか?」を、結果を重視?過程を重視?・・・の違いです。
「体験して終わり」ではなく、「なにかのはじまり」にしよう
ちなみに、私は先日苫小牧で開催したイベントで2回目の陶芸体験をしましたが・・・
1回目では余裕がなく気づけなかった部分に気づいたり、自分的には「1回目より、作品の細部に目がいくようになった」「ここをこうしたら、こうなるかな?」という感じで、楽しみました。
また、作業を通じて「私はこういう傾向があるんだよなぁ~」とか、「今回のイベントでの学びはこんなことだったのかもしれないな・・・」など、内省タイムに突入もしました。
「うんうん・・・」と納得したあとは、ひたすら作業に没頭。
今回も「上手につくること」が目的でないので、陶芸体験を通じて得たものに喜びを感じました。
その時ひらめいたこともあるので、これも後ほど実行にうつす予定です。

陶芸に限らずなにかに没頭することは、「瞑想」と同じような状態になるので個人的におすすめですよ🙂
ちなみに、イベント会場は苫小牧のTAPIOさんでした。
お店の雰囲気とロケーションが素晴らしく、ミールスももちろん美味しくて・・・みなさま大満足でした✨

また、過去の私は・・・会社員のときに「ゆくゆくは起業したい」と思い、おうちで小さくサービス提供を始めたことがありましたが・・・
当時の私が抱える様々なブロックと、会社員としての休日をそのサービスで使ってしまうことで、すぐに挫折してしまいました😅
その時の気分こそ、「1回やってみたけど、様々な理由でダメだった」「1回やれたから、いいか」という結果重視の思考でした。
これは、現在当ルームのお客様の中にも同じような現象が見られることがあります。
「なにかを始めたい」という思いで、とりあえず提供してみたけど・・・
過去の私と同じで、「1回やってみて、いろいろ大変だった。でも、やりたかったことやれたから、いいか」・・・です。
今後、また何かを「やる」「やらない」は別として・・・
「ま、いいか」の結果重視ではなく、その過程で「感じたこと」や「学んだこと」「気づいたこと」をもとに・・・
自己成長できているか?
次のステップへ進めるか?
・・・の、プロセスを重視していくと、同じ1回の体験でも次のステージへとつながります。
しつこいようですが、無理して何でも2回目にトライしなさいよ・・・という意味ではありません🤔
1回の体験から、どんなことを感じ、なにを学ぶか?
これを意識していくと、「ただ体験しただけ」「やってみた」で終わらず、次へつなげていけるようになりますよ🙌










