「人が離れていく」人には特徴がある

「特定の人と距離を置きたい」と感じるとき


日頃いただくご相談の中で、「特定の人と距離を置きたい」という内容があります。

職場、友人関係、親族、ママ友など・・・人が人から「離れたい」と感じるときには、

実は共通したパターンがあります。

特徴的なのは、「距離を取られる本人」が、その事実にほとんど気づいていないということ。

本日は、人が静かに離れていく理由と、なぜ当事者は気づけないのか?についてお伝えしていきます。

「自分のまわりにこういう人がいて困っている」と思う方の参考になれば幸いです。

人は嫌いな相手に「嫌い」とは言わない

人間関係で、

「あなたの言動がつらいので、関わるのをやめたいです」

・・・と正面から伝えられるケースは少ないのではないでしょうか?

多くの場合、

  • 接触の頻度を減らす

  • 接触したときは、必要最低限のやりとりしかしない

  • 深い話を避ける


など・・・相手に直接「離れたい」という事を伝えることなく、でも実際は少しずつ離れていく。


しかし、「人が離れていく側」にとっては・・・

「最近みんな忙しいのかな」

「遠慮しているのかも」

こんなふうに、この変化を見逃したり都合よく解釈する。

結果として、

「距離が生まれている現実」と、「本人の認識」に大きなズレが生じます。

距離を取られているのに気づけないのはなぜ?

人が離れていくことに気づけないのは、鈍感だから・・・という理由だけではありません。

背景には、いくつかの要因があります。

① 「自分は正しい」という前提

  • 自分は間違ったことをしていない・言っていない

  • なんでも正直に言うべきだ

  • 我慢しないで言いたいことは言っていい


このような前提が強いと・・・

人が離れていく理由を外側にしか求めなくなります

その結果、

「自分の言動」が相手にどう影響したか?という視点が抜け落ちることに・・・。

② 過去に「それで通ってきた経験」がある

  • 自分の思いを押し通せば、周囲が折れてくれた

  • 感情を表に出せば、話が進んだ

  • 反対されても、最終的には通った


こんな経験が多いと・・・

「このやり方で大丈夫」という成功体験になってしまいます。

子供が駄々をこねて、親が折れる・・・というのと同じで、

泣いて叫んで「〇〇したい」「××は嫌だ」と言えば、その通りになることを無意識に学んでいるのです。

たとえ子供の頃はそれで許されても・・・

年齢や環境が変わると、周囲の反応も変わるのは当然のこと。

それでも本人は、

「自分が今までそれで通ってきたやり方」を変える必要性を感じません。

③ 自分を振り返る習慣がない

人が離れていく人に共通しているのは、内省がないことです。

  • なぜあのとき相手はあんな反応をしたのか?

  • なぜ話題を変えられたのか?

  • なぜ距離ができたのか?

このような「問い」を「自分」に向けることがありません。

代わりに

「合わなかった」「縁がなかった」「相手の環境が変わった」という結論で終わらせてしまいます。

実例➀

「お姫様体質」のAさん。

Aさんは、自他ともに認める「わがまま」な人。

「私って、わがままなの」とよく言います。

相手が自分の思い通りにならないと、不機嫌になる・怒る・無視する・・・は当たり前。

そして、そんな状態になると周りが折れたり機嫌を取ってくる・・・ということに慣れていました。

周りにいる人からは、さりげなく距離と取られたり付き合いがフェードアウトすることもよくありましたが、

離れていった事実に対して本人は・・・「あの人とは合わないから、自分から距離をとったの」と言います。

実際は、相手から去っていったのですが・・・本人は本当に自分が距離を取ったと思っているのです。

実例②

自称「常識人」のBさん。

自分は常識があって、それを基にした自分の考えは常に「正しい」

だから、相手も「そうあるべき」と思っています。

そして、歯に衣着せぬ自分の物言いが、周りから好まれていると信じています。

そのため、自分の価値観を相手に押しつけ、思ったことを正直に口に出してしまう。

しかし、それは・・・相手を傷つける場面も多く、それが原因で距離を取られることも多々ありましたが・・・

本人は距離をとられたことにすら気づいてません。

「正直なだけ」と思っている人ほど関係が壊れる理由とは

ここで誤解されやすいポイントがあります。

「正直であること」自体は、別に悪いことではありません。

ここで問題になるのは・・・

相手への配慮が欠けている」ということ

  • 言いたいことを、そのまま言う

  • 相手の状況や受け取り方を考えないで発言する

  • 相手が思ったような反応を返してこないと、「なんで?」と感じる


これでは、単に自分の感情の一方通行です。

一般的に「わがまま」と言われる行動もこれと同じ。

本人は「自分を大切にしている」つもりでも、

周囲からは「こちらの事情を考えてもらえない」
・・・と受け取られてしまいます。

人が離れていく人の共通点チェックリスト

もし、あなたのまわりに「人が離れていく」人がいるなら、

次のような特徴がないか思い出してみてください。

  • 話し合いが成立しない

  • 相手の説明より、自分の感情が優先される

  • 不機嫌になることで、状況を動かそうとする

  • 反論されると、「否定された」と感じる

  • 「相手が我慢する」前提で関係が成り立っている


これらが重なるほど、人は去っていきやすくなります。

関わる側が「自分を責めなくていい」理由

距離を取ったあと、こんなふうに悩む人は少なくありません。

  • 私の心が狭いのだろうか?

  • 冷たい人間だと思われているかもしれない

  • もっと理解するべきだったのでは・・・


しかし、人間関係はどちらか一方が我慢し続ける形では成立しません

・話し合いができない

・個人の尊重が感じられない

・関わるたびに自分が消耗する

その状態から距離を取ることは、冷たいわけでも逃げでもなく健全な選択です。

距離を取ることは「切り捨て」ではない

人は、周りになんと言われようとも・・・自分で気づかない限り変われません。

そして、気づくタイミングや変わる・変わらないの選択は、本人にしかわからなく・・・

他人がどうこうできる部分ではありません。

だからこそ、周りの人ができることは・・・

無理に「わかりあおう」とすることではなく、自分をすり減らさない距離感を選ぶことです。

まとめ:理解しなくていい・線を引いていい

人が離れていく人は、悪い人だというわけではありません。

ただ、単に・・・「自分の内側を見る視点」を持たないまま生きてきただけ・・・ということも多いのです。

しかし、それを理解するために・・・あなたが我慢し続ける必要はありません。

相手の問題や課題まで引き受けることなく、きちんと線引きしましょう。

  • URLをコピーしました!