変わりたいのに、変われない

変われないには、理由がある

「現状を変えたい」「自分を変えたい」と言いながら、なかなか行動にうつせない・・・

そんな様子を見かけることがあります。

頭では「変わらなきゃ」「わかってる」と思っていても、実際には自分の悪いクセや考え方を直そうとせず、周りが自分を理解してくれることを期待してしまう。

この様子では、いつまで経っても変化が訪れないことも・・・。

「変わりたい」のに、「実際は変わらない」人の特徴

自分を正当化するクセがある

  • 自分の悪いところはわかっているが、直す努力はしない

  • 口癖は「私って○○だから…」と自己正当化

  • 周りの人に理解や配慮を求めすぎる

  • 「変わりたい」と言うことで完結し、安心してしまう


こんなふうに、実際は「変わりたい」というより「このままの自分でも周りが受け入れてくれたら・・・」という甘えの気持ちが見られることも多い。

中でも、自分のマイナス面がわかっているのに・・・

それに対していつも同じ行動をとるということを繰り返しているケース、非常によく見かけます🤔

昔、知人の中に・・・人見知りが激しく、人の好き嫌いが多いDさんという人がいました。

私ももともと人見知りが強かったのでDさんの気持ちはわかるのですが・・・同じ性質を持っていた私でも引くほど、人を拒絶するそぶりを表に出していました。

そして、相手をよく知りもしないで・・・「良い・悪い」「好き・嫌い」とジャッジし、すぐに相手を拒絶する人でした。

そんなDさんでしたが、ある時から婚活を始めました。

婚活は、たくさんの人と出会ってなんぼ。

婚活を進める中で、Dさんはコミュニケーションをとるのが苦痛になり、結局やめてしまいました。

Dさんはもともと・・・日頃から友人たちに、人とのコミュニケーションについてよく指摘を受けていましたから、自分の直すべきところだということは理解していました。

しかし、直した方がいいと頭では理解するけど・・・それを直そうとする行動はしない。

結果、今のままの自分を好きになってくれる人との出会いを期待することになり・・・

一目ぼれでもない限り、交流する前からDさんを好きになる人は現れませんでした。

そして、かんじんのDさんは交流をしないのですから・・・発展しようもありませんでした。

Dさんは人間関係以外でも、周りの人への理解や配慮を期待する人でした。

なにか指摘を受けても、「だって嫌なんだもん」「私はこうだから仕方ない」

固定観念やジャッジが強いとともに、強烈な頑固さもあったせいで・・・次第に周りの人も指摘すらしなくなり、そのうち構わなくなりました。

Dさんはそれ以前にも、数少ない仲良くしていた人が自分から離れていった・・・ともらしていたことがあり、

何度も同じことを繰り返している様子でした。

こんなふうに、自分の悪いところや直した方がいいということを頭でわかっていても・・・

頑なに今までの自分を変えようとしない人は、現状も変わらないし自分を変えることはできないのです。

婚活のように、「結婚したい」「パートナーを見つけたい」という明確な目的がある場合は特に・・・

直した方がいいところを「わかっていて直さない」というのは、致命的。

うまくいかないのは、相手が悪いわけでも、環境が悪いわけでもなく・・・実は自分の責任なのです。

婚活でも人間関係でも「あの人とは合わない」とすぐ拒絶する人も多いですが・・・

それをやっている限り、進歩はない・・・ということにも気づきたいものです。

なぜ変わろうとしないのか?

変わりたいのに変われない人の内面には・・・

  • 楽な方を選ぶ習慣:努力よりも現状維持の方が心地いい

  • 承認欲求:「自分は悪いとわかっている」と言えば、ある程度理解してもらえると思っている

  • 責任回避:変わらない理由を「環境や人のせい」にできる

こんな気持ちが隠れていることがあります。

変化への恐れ

「新しい自分」になるのは、誰しも未知で恐いことは理解できます。

しかし、恐いから・不安だからと・・・「今のままの自分」でい続ける限り、変化がないのが現実。

「変わりたい」という方にいつも私がいうことは・・・

変わるために自分との向き合いは必須ですが、今までの自分とは生まれ変わる覚悟で、強い意志を持って取り組まないと難しい・・・ということを伝えています。

みなさん、その時は「そうですよね」と頭で理解しますが・・・実際にそれができているか?というと・・・

できていない人の方が多い・・・のが、私が知る現実。

楽な方を選ぶクセが抜けない

努力して変わるよりも、現状維持の方がラク。

無意識のうちに、ラクな方を選択している・・・こんなケースもよく見ます。

変わるためには、「今までとは違う選択をする」ことも重要です。

人間関係、環境、考え方など・・・あらゆる面で、今までとは違うことを選んだり、やってみること。

これを重ねていくと、気づいたら状況が変わっていた!ということもよくあることです。

「変わりたい気持ち」を「行動」に変えた例

自分の〇〇な部分は、今までもこれがあったおかげで毎回同じような目に遭ってることは「わかってる」

では、「わかってるなら、どうしたらいい?」と自分に問いかけてみましょう

さきほど紹介した婚活の例のDさんとは別の例で・・・

婚活で、相手と会う度に自分が望む条件と合っていないと思ったら、すぐに対象外にしてしまう・・・。

そんな自分であることを自覚していて、

これを直さないと婚活がうまくいかないだろうということは「わかってる」・・・という

Eさんがいました。

Eさんが取り組んだのは、

それを直すためには・・・どうしたらいいんだろう?と自分で考え、ひとつひとつ行動にうつすこと。

「あ、この人自分の条件に合わないな」と思った瞬間、相手への興味が失せてしまう・・・

そんな自分を直すためにやったことをふたつご紹介すると・・・

➀条件は合わなくても、生理的にムリじゃなかったら・・・

「その人の良いと思える部分」をできるだけたくさん見つける

②希望条件を見直す

自分を変えるためには、今までと違う行動をすることが大切だと感じたEさんは・・・

条件だけで見ていた今までの自分を捨て、「条件外」の良い部分を見つける努力をしました。

相手の人に対して、優しい・雰囲気が柔らかい・相手を否定しないで話を聞ける・素直・笑顔が素敵 etc.

条件には合わないけど、相手の中に「自分が好ましく思う点を意識して見つける」ことを続けました。

良い部分を見つけたからといって相手のことを好きになるわけではないし、1回限りのご縁かもしれませんが・・・

これを続けることで、Eさんの中に変化が現れました。

それは、職場でも婚活でも人の良い所に目がいくようになり・・・今まで相手に抱いていたイメージが変わることも。

それによって、人間関係がスムーズにいくようになったということです。

また、相手の良い部分を見つけると自然と褒め言葉も出てくるように。

そうすると、相手から自分も褒められる機会が増えて嬉しくなったそう。

結婚相談所でお見合いしても、1回目だけではなく2回目・3回目・・・と次に進めるようになったそうです。

たとえ自分が希望する条件に合わなくともすぐに見限らず、地道に相手の良い所探しをしていたEさんは・・・

ある日「自分が希望する条件」そのものに疑問を持ち始めました。

自分が今まで「良い」と思って希望していた条件は、果たして本当に自分にとって良いのだろうか?

これは、様々な人の良い所探しをしていたからこそ、思いついたことだと言います。

以前までの自分なら・・・それまでの固定観念で良いと判断していた条件を信じて疑わなかったけど・・・

人の良い面を意識して探すようになったら、

相手の年齢・職業・年収・居住地・家族構成等の「条件」て、重要なんだろうか?

と感じるようになったそう。

なぜなら、条件外の人でも「いい」と思える人に何人か出会ったから。

そもそも条件を見直したら、どうなるのか?

今までのEさんからはでてこなかった発想が湧いてきました。

見直した結果、Eさんが以前希望していた条件は0になりました・・・🤣

条件よりも、大切なことに気づいたから。

自分が無理しないで付き合える人がいい・・・判断ポイントはそこだけになりました。

こうして、具体的に今までの自分と違う行動を続けることで・・・

Eさんは見事、無理せず付き合えて・・・かつ趣味嗜好も合って、一緒にいて楽しい時間を過ごせる相手を見つけ結婚しました。

婚活では、私が知っているだけでもこんな例は他にもあります。

うまくいくポイントは、自分を変えようという気持ちに行動が伴うこと。

ひとつ行動すると、新たな発見があり・・・

それが積み重なると今までとは視点が変わり、考え方も行動も変わることで・・・今までとは展開も変わります。

自分を変えようとしない、直すところに気づいても直さない人は、この部分が欠けています。

現状を良くして、もっと充実した人生にしたいと本気で思うなら・・・

「今までの自分」とはさよならし、新たな道を歩みましょう🙂

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