不安定な人との会話や約束が成り立たない?
最近、周りでよく見かける現象があります。
それは、自分の精神状態が不安定な時、本人はそれに気づいていないということ。
そして、それに関わる人たちが対応に困っている様子を多々見かけます。
その場合、「会話や約束が成立しない」という問題が多い。
たとえば・・・
・15時の約束なのに、15時15分に「今家を出て、向かってま~す」と連絡が来る
・説明したルールを、次回会った時まるで初めて聞いたような反応をする
・時間や物事に対する「ちょっとだけ」の「ちょっと」の幅が広い
・相手が話しているのに、かぶせて自分の話を始める
・話の途中で、今話していることに関係ない話に飛ぶ
こんな様子です。
自分の不安定さに気づいていない人が多い
まず前提として・・・自分の精神的な不安定さを自覚しない人が多いということ。
本人の中では、たとえ相手が困っていても・・・
自分は正しい、相手が悪い、という認識になっているケースが少なくありません。
そのため、誰かが通院やカウンセリングを勧めても、
「私は普通です」
「そんなことを言うあなたの方がおかしいのでは?」
と受け取られてしまいます。
自覚がない状態では、改善しようという意識も生まれません。
なので、こちらがどれだけ誠実に伝えても、届かない可能性が高い。
そもそもなぜ会話が成り立たないのか?
メンタル不安定の状態にあると、「自分中心」になります。
いわゆる、心に余裕がない状態。
・相手の話を最後まで聞けない
・話題が飛ぶ
・決めたことを守れない
・感情が優先される
・「事実」よりも「自分の感じたこと」が絶対になる
その結果、会話が噛み合いません。
どれだけこちらが論理的に説明しても、相手は感情で返してくる。
具体的な話をしているのに、抽象的な話にすり替わる。
本来、会話が成立するには・・・
相手の話を聞く
↓
内容を理解する
↓
自分の意見を整理する
というプロセスがあります。
しかし、不安定な状態だと・・・この順番が機能しない。
だから、相手も「これ以上話しても無駄だ」と感じてしまう。
自覚がないとどんなことが起きるか?
自分の不安定さに自覚がない人は、いくつかの特徴があります。
・その場の気分で返事をする
・深く考えずに「大丈夫です」と言う
・自分のキャパを把握していない
・時間感覚が曖昧
・本当は不調なのに「調子がいい」と思い込む
特に「自分のキャパを把握していない」という状況、職場でもプライベートでもよく見かけます。
また、スピリチュアル好きな人は「波動」という言葉に敏感な人も多く・・・
たとえ本当は不調で波動が落ちている状態だったとしても、
「自分の波動は良い感じだ」と思い込んで勘違い。
その結果、そのまま放置してしまい、自身のケアしない・・・というケースもあります。
自分だけですむならそれでもいいでしょうが・・・「相手」がいるときはそうもいきません。
対応する側にとっては、そもそも会話が成り立たないので、どうしていいかわからないという問題がでてくる。
不安定な状態が続くと・・・関わる人との関係は、こうしてだんだん崩れていきます。
相手の時間を奪い続ける
もう一つの大きな特徴は、時間の境界線がないことです。
・自分が話したい話を止めない
・相手の都合を考えない
・不満や愚痴を繰り返す
本人は「ただ話してるだけ」「話を聞いてほしい」だけなのですが・・・
受け取る側にとっては、エネルギーを吸い取られることもあります。
私のような仕事をしている人はまだいいかもしれませんが・・・
美容師さんや整体師さんなど1対1の空間で対応する人から、このような人の対応に疲弊するという話を何度も聞いたことがあります。
施術を提供するサービスのはずが、それに加えてカウンセリングや愚痴聞きの時間になるんだそう。
これでは、受ける側の負担が大きくなるのもうなずけます。
「自分は正常」と思っているから変わらない
多くの人は、自分を基準として現実世界を見ています。
不安定な人ほど・・・
自分は正しい、自分は被害者、周りが冷たい・・・という物語を創り上げてしまいます。
だからこそ・・・通院しない、カウンセリングを受けない、人の話を聞かないという行動になる。
本来その状況から脱するには、「自分に問題があるかもしれない」という視点が必要ですが・・・
その視点がない限り、ずっと不安定な状態が続くことも。
サービス業の人が疲弊しやすい理由
サービス業の仕事の人は、相手を受け入れることも必要です。
そのため、
話を聞く
↓
共感する
↓
丁寧に対応する
という姿勢が基本。
しかし、実際はすべての人を無制限に受け入れることはできません。
その境界線を持たないまま対応し続けると、
疲労、怒り、無力感、自己否定などが蓄積していきます。
それが進むと・・・「自分の対応が悪いのかもしれない」と自分を責め始めることも・・・。
しかし、本当の問題は、受ける側の対応力ではなく、相手の状態にあることも多い。
振り回されないために必要なこと
では、どうすれば相手に振り回されないのでしょうか?
まず第一に、相手は変わりません。
そのため、自分の対応を変える必要があります。
たとえば、仕事であれば・・・
自分の中で「対応はここまで」というルールを決めたり、必要であればお客様にルールを提示するなどの工夫をする。
自分の中でのルールや提示したルールがあることで、あいまいな部分が明確化します。
また、仕事でもプライベートでも、相手の不安定さはあなたの責任ではありません。
「かわいそう」と同情したり共感しすぎると、自分も共倒れになることがあるので注意が必要です。
また、関係を続けることだけが必ずしも正解ではありません。
場合によっては、
・仕事なら、顧客としてお断りする
・プラーベートなら、関係性を見直して物理的距離を取る
など・・・他の判断をした方がいい場合もあります。
不安定な人と距離をとって、幸せになった例
ここでひとつ例を紹介します。
以前付き合っていた彼女が、上記で紹介したような不安定な状態だった・・・という男性Aさん。
その頃のAさんは、「次に出会う人とは結婚を視野にいれたい」と思っていました。
しかし、次に出会った彼女もいざ付き合ってみると・・・不安定な言動でAさんを振り回し、Aさんは「また?」と違和感を感じましたが、
そろそろ結婚もしたいし・・・と見ないフリを続けていました。
そんな中、ふたりの間に大きな亀裂が入る出来事がありました。
その状態になった理由は、彼女は気持ちの不安定さゆえに・・・Aさん対してひどい仕打ちをしてしまったから。
さすがにAさんも「もうムリ・・・」と距離を置くことを決意。
その後、関係を修復したいと連絡がきたそうですが・・・
「ここで応じたらまた同じことの繰り返し」と思い、関係を断ったAさん。
関係を断った頃、Aさんは今の結婚相手と出会い・・・現在も仲良く結婚生活を送っています。
「自分の心を守ること」を大切に
不安定な人と関わり続けると、自分の感覚もズレてくることも多い。
・自分が気にしすぎなのか?
・これくらい普通?
・自分が我慢すればやり過ごせる?
そうやって、だんだん自分の感覚を疑い始めることで・・・自分自身も不安定になっていく。
本当に大切なのは、まずは自分の心の安定です。
会話が成立しない、約束が守られない、時間を奪われ続ける・・・ひとつひとつは「小さなこと」でも、積み重なれば大きな負担になります。
信頼と尊重がない関係は健全といえるか?
時には見直すことも必要です。
個人的には、昨年頃から・・・私の周りの人やお客様、そして自分自身の体験も含め・・・
それまで築いていた信頼関係がだんだん崩れていき・・・相手が「距離を取る」と決め、離れていく・・・
というパターンが多いと感じます。
今まで何度も感じた違和感に目をつむってきたけど・・・もう付き合いきれない、という状態。
昨年の2025年は大きな変革の年とも言われてきましたが・・・それは世界的、社会的レベルだけではなく、個人レベルでも起こること。
お客様の中にも、環境が大きく変わったり、今までとは思考や行動が変わったという方も多かったですが・・・
人間関係の変化もよく見られました。
人との関り方が変わるときは、自分の内面も大きな変化を迎えています。
健全ではない関りに思い切ってピリオドを打つか?自分をすり減らしてまで付き合うか?
それは、あなたが選択できます。










