「合う・合わない」「好き・嫌い」が多い人

好き嫌いが多い人とは?

日常生活で人と接する中で、「この人は好き嫌いが激しいな」と感じたことはありませんか?

特に、人や物事に対して強い好みや嫌悪感を持つ人は・・・

一見、自分の価値観がはっきりしているようでいて、実は無意識の不安や防衛反応からその傾向が強くなっていることもあります。

強いこだわりを持っていたり、変化を嫌うなど・・・本人も気づいていない部分が影響していることも多いです。

好き嫌いが強い人の特徴

自分の価値観に強いこだわりがある

「私はこう思う」「これはこうあるべき」など、マイルールがしっかりしており、それに合わないものを受け入れにくい傾向があります。

自分の考えに共感してくれる人=好き、自分とは考えが合わない人=嫌いと分別しやすい。

「違うこと」=「よくない」ととらえ、自分の前から排除しようとすることも・・・。

新しいもの・未知のものに対して抵抗感が強い

好奇心よりも警戒心が勝ってしまい・・・見慣れないもの、知らない人、未知の考え方に対して拒否反応を示すことがあります。

「いつもと同じ」「みんなと同じ」「世間で一般的に言われていること」「以前から存在しているもの」を好み、それにそぐわないものはNGと考えてしまう。

感情の振れ幅が大きい

日常生活の些細なことで「好き!」「嫌い!」と感じやすく、その感情が長引くことも多いため・・・感情に左右されやすい面があります。

たとえば、会社で嫌なことがあったとき・・・帰宅してからや仕事が休みの日も相手を思い出して、嫌な気分を引きずったりすることも珍しくありません。

「合わない」と思う人に対して壁を作りやすい

人間関係においても、フィーリングが合わないと感じた相手に対して距離を置く、避ける、拒絶するなどの行動が目立ちます。

相手を知ること、歩み寄ること、個々の違いを認めることが難しく・・・

たとえば婚活の場面では、「すでに自分の理想像」を相手に求めるため、相手の成長性や今後変化する可能性に目を向けられないということも多々あります。

好き嫌いが多く激しい人の深層心理とは?

「好き」も「嫌い」も、どちらも自分を守るための境界線

好き嫌いが強い人の多くは、自分を守るための境界線として、それらの感情を使っています。

「嫌いなものに近づかないようにすること」で、自分が傷ついたり苦しみを味わったりすることを避けているとも言えます。

また、完璧主義や不安感の要素が強い「「〇〇じゃなきゃイヤ」「これは絶対ムリ」といった強いこだわりの裏には・・・

失敗を恐れる気持ち過去のトラウマが隠れているケースも多い。

好き嫌いが強い人が抱えやすい人間関係の課題

1.人間関係が限定的になる

共感できる人としか関わらなくなるため、視野が狭くなりやすく、人間関係が偏りがちになります。

そのため、自分の世界以外の人は「人種が違う」と感じ、交流もしないし知ろうともしません。

周りに人がいるうちはまだいいかもしれませんが・・・環境の変化に伴い今付き合っている人たちが周りにいなくなったとき、孤独になることも・・・。

2.職場や集団行動での摩擦が増える

「好き・嫌い」「自分に合う・合わない」で判断する傾向が強いため、集団行動が求められる場面では摩擦や孤立が起きやすくなります。

仕事にも私情をはさみ、円滑な業務を行えないことも珍しくありません。

周りの人に迷惑をかけたり、自分のキャリアの障害となることも。

3.他人に「わがまま」や「偏見が強い」と思われる

好き嫌いを口にしすぎると、周囲からの信頼や印象が損なわれる可能性もあります。

昔、好き嫌いが激しい同僚がいましたが・・・

自分と合わない人の悪口を言いまくり、食事に行けば味や店にケチをつけ(しかも店の人に聴こえるような声の大きさで)、自分の思い通りにならないお客さんには冷たくし・・・「自分が合わない」という理由で、他の同僚のことを上司に悪く言う。

そんな様子ですから、上記の「1.人間関係が限定的」「2.職場や集団行動での摩擦」にそっくりそのまま状況が当てはまっていました。

同僚にも嫌われ、お客様からのクレームも多く、上司にも見放され、プライベートではパートナーとうまくいかなく・・・孤独になっていく様子を目の当たりにしました。

好き嫌いが強い傾向を和らげるヒント

「苦手」から一歩引いて見る習慣を

まずは、「嫌い」「苦手」と思うものに対して、即座に拒否せずに観察する意識を持つことが重要です。

「なぜ嫌いだと感じるのか?」を自問すると、自分の価値観や思い込みに気づくことも。

多くの人は、「なぜ?」に目を向けません。

「なぜ?」に目を向けると・・・

本当は相手本人を嫌いなわけじゃなかったり、自分の中の問題が表面化していただけ・・・ということに気づくケースも多い。

多様な価値観に触れる機会を持つ

いつもと同じ仲間や環境など、普段の自分の枠を超えた交流を持つことで、視野が自然と広がり、好き嫌いの幅も緩やかになります。

過去の記事でも何度かお伝えしていますが・・・「いつも同じ仲間と一緒」は、楽しく安心するかもしれないけど・・・

周りの人たちと自分の考えが「当たり前」になり、視野がせまく固定観念も強くなるため・・・自己成長の機会を減らしてしまうこともあります。

自分の「好き・嫌い」を、冷静に客観的に受け止める

まずは「それが今の自分なんだ」と受け止めることが第一歩

好き嫌いが激しい自分。

それが日常生活にどんなふうに影響しているか?

そう考えたことがない人も多いと思います。

私が日頃から、好き嫌いが激しい人を見ていて感じることは・・・

周りの人からは「わがまま」「難しい人」だと思われ、敬遠されることが多いということ。

本人としては、自分の方が相手のことを嫌いだったり合わないと思っているようですが・・・

相手が自分をどう思っているか?は考えなかったり、自分が嫌っているんだから相手も同じだろうと思い込んでいる人が多いという印象です。

好き嫌いが多い人こそ、自己理解が重要

多少の好き嫌いは誰でもあるかもしれませんが・・・

好き嫌いが激しい人は、それに振り回されすぎると・・・

人間関係の問題や自分の成長にブレーキがかかることもあります。

大切なのは、自分の感情や反応を「客観的に見る力」

好き嫌いの強さも、「自分を知る」ためのヒントになります。

「好き」「嫌い」で終わらせず、その根底にあるものに目を向け・・・自分自身の課題が隠れていることに気づきましょう🙌



  • URLをコピーしました!