「親を大切にしてくれる人」を望む気持ちは自然だけど…
当ルームでは、個人セッションやパートナークラスで婚活中の方の詳しい状況を聞く機会があります。
人それぞれ、年齢、年収、外見、学歴、価値観や趣味の一致など、相手に求める希望は多々あれど・・・
「これは・・・難しいのでは?」と感じる条件あります。
それは、
「親と同居してくれる人」
「親を大切にしてくれる人」
家族を大切に想う気持ちはわかりますが・・・しかし、「婚活」という「まだお互いをよく知らない段階」で・・・
ましてや初対面やプロフィールでその条件を前面に出された相手にとっては、
かなりハードルが高い印象を与えてしまうことがあります。
なぜなら、まだ好きにもなっていない初対面の相手に対して
「あなたの親を大切にします」
と思える人は、ほとんどいないからです。
自分に置き換えてみてください。
まだ恋愛感情も信頼関係もできていない段階で、「親と同居して」「親を大切にして」と言われたら、
正直どう感じるでしょうか?
本人のこともよく知らないのに、その親御さんのことなんて・・・イメージできなくても当然といえます。
なぜ「親と同居」「親を大切に」を希望するのか?
そもそも、「親と同居の必要性」や「親を大切に」という背景には、一体どんな想いが潜んでいるのでしょうか?
私が今までご相談を受けたケースのほとんどが、深く考えないで「そう思いこんでいる」状態でした。
中でも一番多い例が・・・・
現在、一人親と同居中。
自分が結婚してもし家を出たら、親が一人になる。
親が高齢・病気を理由に「自分が家を出たら親が一人になってしまうから心配だ」
こんなパターンです。
本人にとっては、現状の日常生活の延長線上に「結婚」が加わるだけなので・・・
自分の今の環境に、「配偶者」ができるだけなんですよね🤔
なので、本人的には・・・今の暮らしにプラスしてメリットを感じる人も多いです。
そのため、配偶者となる人の「気持ちや状況」に対するイメージ力が欠けている印象です。
実際、「親と同居してくれる人がいい」と言っている方のほとんどが、
それが相手にとってはデメリットの方が多いという考えを持っていません。
また、婚活で「親と同居してくれる人」と条件をつけることにより・・・
相手によっては
「一緒に住んでくれれば誰でもいいのかな?」
「介護してくれる人やお手伝いさんがほしいだけ?」
という印象を与えてしまうこともあります。
私の知人にも、最終的に相手の親と同居している人が何人かいます。
しかし、最初から「同居したいです!」と宣言していた人は・・・一人もいません。
相手と付き合っていく中で・・・家庭の事情や状況からそう決断した人も多いです。
また、結婚当初はお互い同居は視野になかったけど・・・生活環境の変化など、いろんな背景があって・・・結果的にそうなったという人もいます。
「同居」という状態は、その「条件」だけではなく・・・こんなふうに「関係性の結果」として起こることもあります。
それを踏まえ、お伝えしたいのが・・・
「親」じゃなく、まず自分自身を好きになってもらうことが先じゃない?
ということ🤔
同居に限らず「親を大切にしてくれる人がいい」という願いの裏には、親思いで責任感のある自分でありたいという気持ちがあるのかもしれませんが・・・
その思いを叶えるためには、まず自分自身を「いいな」と思ってもらうことが最優先。
条件から入るのではなく、信頼関係や愛情を築いていく中で「親との関わり方」も自然と見えてくるものです。
また、「親を大切にしてくれる」という言葉は、受け取る人によって解釈が違います。
言ってる本人は「思いやりのある人」「優しい人」というニュアンスなのかもしれませんが・・・
相手にとっては「自分の家族よりも相手の親を優先しなければならないの?」とか「最初から介護要員としてカウントされてる?」と感じる場合もあるのです。
婚活で「理想」を持つことはいいとして、それを「条件」として掲げると・・・
自分の良さを理解してくれる人との出会いを、自らせばめてしまうこともあるので注意が必要です。
「親孝行」と「自立」はセットで考える
実際「親を大切にする」というのは、単純に「一緒に住む」ことだけではありません。
むしろ、子供が「自分人生をしっかり生きること」や「自立して幸せになること」が親にとっての喜びだというケースもよく耳にします。
親から見れば、子どもが幸せであれば嬉しい・・・という人も多いのではないでしょうか🤔
親御さんの希望で同居を求めている場合は、その裏にどんな気持ちが隠れているのかを理解した上で、どうすればお互いに無理のない形で安心できるかを考えることも大切です。
ちなみに、私が今までいただいたご相談では、親御さんによる同居希望ではなく・・・
子供が「そうした方がいいだろう」と考えて言っているというケースがほとんどでした。
その場合、「同居」以外にも「親を大切にする」手段はまだ他にもあるのです。
そもそも、本当に「同居」って必要なの?という視点から見直した方がいい例も多いのですが・・・
実際は、子供側が勝手にそう感じているだけで・・・同居以外にも、不安な面を減らせる別の手段があったりすることも多いです。
今まで私がいただいたご相談の中でも、
それって、必ずしも「同居」じゃなくても対応できるのでは?
というケースや・・・
本人はてっきり親も同居を望んでいると思ってたら・・・訊いてみたらそんなことなかった・・・
というケースもありましたが、
「それでもやっぱり同居したほうがいい」と考えを曲げないケースの多くは、子供が「親離れ」できていなかったり・・・育った環境による「思い込み」が見られることがありました。
とはいえ・・・考え直した上で「同居したほうがいい」と再度思うなら、それでOKという相手を探すしかありません。
そのわりに、「同居」以外にもたくさん条件を付ける人も多いので・・・いつまでたっても難しいという状況に陥る人も見かけます🤣
「条件婚」よりも「価値観」を共有できる相手を選ぼう
婚活していると・・・まるで「結婚がゴール」のように感じる人もいますが・・・
実際は、結婚はゴールではなく「結婚生活」のはじまり。
それを長く続けていく上で大事なのは、「条件」よりも「価値観」です。
たとえ親と同居しなくても、お互いの家族を尊重し合えるなら、心地良い関係を築くことも可能です。
そして、たとえ同居が叶ったとしても・・・そうすることで家庭がうまくいかないのなら、見直す必要があるかもしれません。
いずれにせよ、婚活だけでなく人に何かを求め「こうしてくれる人がいい」と条件づけするよりも・・・
「自分はこうでありたい」「それと同じで相手の価値観も尊重する」という考え持つことが大切です。
婚活は「相手探し」であると同時に、「自分自身の在り方を見つめる」機会でもあります。
「親」ではなく、「自分自身の結婚」のことなのですから・・・まずは自分と相手との関係が第一です。
「親と同居してくれる人」「親を大切にしてくれる人」と条件を出す前に、
一度、自分の気持ちの奥を見つめてみましょう。
それは、本当に「条件」として必要なことなのか?
それとも、「こうすべき」という責任感なのか?
自分や親の「安心」を守るために、出している条件なのか?
そして、その条件を見た相手はどんなふうに受け止めるのか?
また、現実として今の自分にその「条件」があることで、実際の婚活はどんな状況なのか?
今回は「親と同居」や「親を大切にしてくれる人」の例で紹介しましたが・・・
これは、どんな条件も同様です。
自分が希望している「条件」があるとき、果たしてそれは本当に必要なのだろうか?
そうだとしたら、なぜ?
そうじゃないとしたら、なぜ?
それを深堀りしていくと・・・自分にとって本当に必要なものが見えてきます。
また、「条件先行」の婚活は、たとえ結婚したとしても・・・
結婚後に環境が変わり、「その条件が意味をなさない状況になることもある」ことを理解しておくことも重要です。
当ルームでは個人セッションやパートナークラスで婚活のご相談を承っております。
婚活がうまくいかないけど・・・
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解消に向けて、一緒に進みましょう🙌










