「正解を知って考えない人」が成長できない理由

今までも何度かブログに書いていますが・・・

スピリチュアルや自己啓発を学び、「学んだ」だけで満足して終わる。

「学ぶこと」そのものを目的にしてしまう現象について。

セミナーや講座、本、動画などを通じて多くの知識を得ることで、なんとなく自分が成長したように感じる。

しかし、実際には「知っているだけ」で思考や行動を変えるわけではないので・・・特に変化が起こらない人も多くいます。

新たな知識を増やすことは悪いことではありませんが、様々な情報の「いいとこ取り」をしようとして、結局何にも活かせないという状況をよく見かけます。

また、「知識を得る=正解を知る」と思い込み、そこから思考を止めてしまい・・・本当の意味での成長は止まってしまうことも少なくありません。

「正解」を知って安心する

知識を増やしていく中で・・・

「この考え方が正しい」

「このやり方がうまくいく」

「宇宙の法則ではこうすればうまくいく」

こんなふうに、「正しい答え」を信じて生きようとする人が増えている印象です。

たとえば、

ある自己啓発の講座の講師が「感謝すれば人生はうまくいく」と言えば・・・

「そうなんだ!じゃあ私は毎日<感謝ノート>をつけよう」と実践する。

そこで考えたいのが・・・「なぜそれをやるのか?」ということ。

なにも考えずに、言われた通りノートをつけたところで・・・

「日課のノートをつけること」が目的になってしまい、それをつけることにどんな意味があって、どのようにそれを活用していけるのか?を考えない・・・というのが問題点として浮上してきます。

このような場合、自分の心の状態や現実との関係を見つめず「教えられたとおりただやるだけ」を、たとえ毎日やったとしても・・・根本的な変化は起きにくい。

しかし、本人は「日課のノートをつける」ことで「行動している」「実践している」と満足してしまう・・・。

知識を「そのまま信じる」ことが、自分で考える力を奪う

どんな分野にも言えることですが・・・知識や理論は「道しるべ」であって「正解」ではありません。

どんなに素晴らしい教えでも・・・それをどう受け取り、どう使うか?は自分次第。

しかし、「誰かの言葉」を「正解」として信じ切ってしまうと、そもそも自分で考えることをやめてしまいます。

たとえば、耳にすることも多い「波動を上げれば現実が変わる」という知識。

波動を上げるには、ポジティブ思考が大切!という知識を得て・・・ひたすらポジティブ思考を続けようとする人がいます。

しかし、実際には「ネガティブ思考」の中にも、気づきや成長の種がありますし・・・

たとえ嫌なことや落ち込むことがあっても、「ポジティブに装う」ことと「ポジティブ思考」は実際は別です。

むしろそれを無理して続けることで・・・結果的には「波動を上げたかったはずなのに、下がってしまった」という結果を生む場合もあります。

「スピリチュアルな学び」を例にすると・・・

自分の内側を見つめて、気づき、変化し成長していくことが重要であり、

スピリチュアルな知識を「正解」と信じてそのまま取り入れること・・・ではないのです。

「正解探し」をやめると、自分の声が聞こえてくる

多くの人が「正解を知りたい」「正解を知れば安心できる」と思っています。

しかし、人生において「絶対的な万人に共通する正解」は存在しません。

たとえば、

・ある人にはうまくいく方法でも、別の人には合わない

・過去には「正しかった」ことが、今では変わっている

・状況が変われば、最適な答えも変わる

など・・・「正解」は常に変化します。

そして、人によってどれが「正解」かは様々です。

だからこそ、必要なのは「自分で考える力」であり・・・

得た知識をどう使うか?

自分にとって本当に必要かどうか?

見極める力が必要です。

無料で得られる情報が溢れる現代は、いろんなものを観たり聴いたり読んだりすることで・・・

自分なりにそれぞれの情報の「いいところ」と思われる部分を採用しようとする人も見てて多いです。

たとえば、同じテーマに対して・・・

Aルートから得た知識は「〇〇した方がいい」だったけど、

Bルートから得た知識では「△△した方がいい」だった。

〇〇の方がポジティブな印象があるから、「自分は〇〇を採用しよう!」

こんな小さな選択ひとつが、得る情報が増えるとともにどんどん蓄積していき・・・

気づいた時には、いろんな情報がごちゃまぜで・・・中には真逆の教えもある。

何が「正しく」て、何が「間違って」いるのか?

どれが「良く」て、どれが「悪い」のか?

わからなくなってしまいます。

このようなケースは、当ルームに訪れたお客様からもよくいただくご相談のひとつです。

そんなとき、私がいつもおすすめしているのは・・・

「自分で確かめる」ということです。

たとえば、上記の例の同じテーマなのに、AとBという異なるルートから得た情報が「〇〇した方がいい」「△△したほうがいい」という「別の答え」だったとしたら・・・

〇〇も△△もやらずに「良い」と思った方を採用するのではなく

どちらもやってみて、その上で自分の感覚を採用すること」です。

そこで初めて、得た知識が役立ちます。

「知識を得るだけ」というのは・・・自分以外の他からもたらされた情報をどんどん蓄積して、試さずに「いいと思う方を選ぶ」ことで本人的には取捨選択ができていると思っていることも多いですが・・・

実際は、溢れる情報量といろんな情報がMIXされて・・・もともと知った知識や理論の原型すらなくなっている・・・ということも珍しくありません。

知識の中に「正解」を探すことをやめ、自分で確かめようとしたとき、自分の本当の心の声が聞こえ始めます。

他人の言葉ではなく、自分の感覚や経験を通じて得るものですから、本当の意味での理解と成長につながります。

学びを「知る」から「使う」へ

知識を得る、知った後は・・・それを基に「使う」ことが重要ですが、

多くの人は「知る」で止まってしまいます。

実際に現実を変えていくのは、「使った」後です。

たとえば、

当ルームでは「自分と向き合う」ことがわからないという方も多くお見えになりますが・・・

いくらこちらが「自分と向き合うってこういうことですよ~」と説明したところで、

実際に本人がそのための行動をして腑に落としていかないことには・・・

<「自分と向き合う」に関する知識を知っているという状態なだけ。

得た知識から、「自分と向き合うのってしんどそう~」とか「時間かかって面倒くさそう・・・」と感じる方も多いようですが、

「自分と向き合うってこんなこと」という知識から、取り組みもせずに「しんどそう」「面倒くさそう」と思い、取りかからない。

「他にもっと効率的ですぐに結果がでそうなものはないかな~」

「嫌な部分には目をむけることなく、ラクにできる方法はないかな~」

「誰かに全部答えを教えてもらいたいな~」

こんな思いから、また別の「自分と向き合う」知識だけを増やしていくだけ・・・

こんなケースも珍しくありません。

婚活もそうですが・・・

「婚活必勝ノウハウ」みたいな知識を得たとしても・・・そのノウハウを使って自分で試してみないと、成功するのかどうかもわかりませんよね?🤔

情報があふれる時代だからこそ、「考える力」が必要になる

今は、検索すれば何でも「答え」が出てくる時代です。

AIもどの情報も、たくさんの「正解らしきもの」を提示してくれます。

しかし、それをどう活かすか?を決めるのは、自分自身。

「この考え方がいい」と誰かが言ってたから採用するのではなく、

「自分にとってこれはどうだろう?」と一度立ち止まって考える。

そして、それを確かめる。

この小さな積み重ねが、自分らしい生き方をつくっていきます。

スピリチュアルでも自己啓発でも「正解を求める学び」ではなく、「自分で考える学び」が重要です。

「誰かの正解」を信じて安心するのではなく、「自分の考え」を育てていくことが、「学び」を「形だけ」で終わらせないために必要なことです。

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