「自分の正しさ」で他人を裁くその先に待つものとは?
先日、知人が「自分の中の正しさで他人を裁く人って・・・一体何なんだろう?」と問いかけてきました。
それを考えさせられるような出来事が、会社であったらしい🤔
当ルームでも度々取り上げるテーマですが・・・
自分の中の正しさを基準に、
他人をジャッジする・批判する・自分の考えを押し付けるなど・・・
これらが人間関係に問題をもたらすことは、今まで私も何度か記事で書いてきました。
様々な例を見ていて感じることは・・・
自分が嫌だと思う人を排除しようとするケースが多く見られることです。
自分は今の環境のままでいたいけど、気に入らないあの人は自分の世界から排除したい・・・。
「排除」しても「平和」にはならない
たとえば、職場で同僚に不満を感じたとき・・・
・他の人に悪口を言って、味方を作ろうとする
・上司に訴えて相手を異動させようとする
・自分は被害者だと感じ、周囲を巻き込む
などの行為です。
このような行動は、一見「自分を守るため」に見えますが、実際は逆で・・・
自分を守るどころか、人間関係のトラブルを自ら作り出すきっかけになってしまうことも珍しくありません。
会社員の頃、上司に訴えて相手を異動させようとする・陥れようとする人を何度か見たことがありますが・・・
どの例も、結局自分が追い込まれて辞めざるを得ない結末になっていました。
どこへ行っても同じ問題が起こる理由
たとえば、職場の人間関係に悩むと・・・「次こそは良い職場を」「もうトラブルのない人間関係を」と願うものですが、
本当に大切なのは、「職場を変える」「環境を変える」ことよりも、自分のパターンに気づいて自分を変えること。
同じようなパターンを繰り返している限り、どこへ行っても似たような問題が起こります。
逆に、自分の内側を見つめ反応を観察し、それを変えられたとき・・・今までとは違う展開になります。
嫌な人は自分の視界から排除しようとするのではなく、「自分が何を学ぶタイミングなのか?」を見つめるきっかけにすることがおすすめです。
社会に出ると、様々な人々と関わる機会が増え・・・もちろん自分が「良い」と思える人達ばかりではありません。
しかし、そこで「好き」「嫌い」「この人は良い」「この人は悪い」とじぶんのものさしで測り、それを押し付けたところで・・・自分も相手もそれに関わる周りの人も、誰も幸せにならないことに気づきましょう。
「正しさ」は誰のもの?
「自分は正しい」と感じる行為も、それは自分の中だけで有効なルールであり・・・
社会の中では、ものの見方や考え方が異なる他人を尊重するということも重要です。
はたから見たら「なんなの、この人😔」と思えることも・・・本人にとっては、周りからみたらわからないけど事情があるかもしれません。
相手のことを「~かもしれない」と、慮ることができない場合・・・相手を非難するより先に、自分自身のケアをした方がいいかもしれません。
なぜなら、心に余裕がないときほど、人は他人に厳しくなるからです。
特にスピリチュアル好きな人の中には、人間関係において「好きな人とだけ付き合えばいい」という一見ポジティブに思えるようなムーブがありますが・・
私はいつもこれに疑問を覚えます🤔
自分にとって害がない人、あたりが柔らかい人は「良い」けど、自分が好むような言動をしない人は「良くない」から付き合いたくない・・・。
一人で家にこもって誰とも関わらず一生過ごすならそれでもいいですが・・・社会の中で人と関わる時、そんなこと言ってたら付き合う人がいなくなります😅
私が会社勤めしていた頃、「あの人が嫌だ」「~しないでほしい」だの、自分が「良い」と思わない人の言動に対して上司に教育するように文句を言う人がいましたが・・・
「一体この人は何者なんだろう?」という思いで、周りの人たちは見ていました。
嫌いな同僚の言動に対して、上司になんとかしなさいよって・・・あなたがその人のことを嫌いなだけでしょ?
もちろん、上司は相手にしていませんでしたが。
その光景を見て、私は思いました。
「正しさ」にこだわるほど、人は不自由になる。
「こうあるべき」「こうすべき」と他人を自分の型にはめようとするほど、自分自身も苦しくなり、周りとの距離も広がっていくのだと・・・。
大切なのは、「正しさ」ではなく・・・相手を理解しようとする姿勢、自分の中の反応を見つめる余裕などの「柔軟」な姿勢です。
人間関係におけるトラブルの多くは、「他人を変えよう」「自分の望むようになってほしい」というところから始まります。
でも実際は、自分が本当に変えられるのは「自分自身」だけ。
自分の反応を観察し、学びを受け取ることで、同じ出来事でも全く違う意味を持つようになります。
「正しさ」で人を裁く代わりに、「理解」する姿勢と相手を「コントロール」しようとしないこと。
そうすることで、人間関係も変わっていきます。










