「一時しのぎ」が将来に与える大きな影響
「もっといい人生にしたい」「現状を変えたい」という人との会話の中で・・・
「なんとかなるでしょ」「今は考えたくない」「今はとりあえずこれでいいや」という言葉を耳にすることがあります。
「何か」を「どうにかしたほうがいい」「変えた方がいい」と心のどこかで感じているものの・・・
いろんな理由が邪魔して、最終的には「とりあえずこれでいいや」という一時しのぎ的な思考に落ち着く。
人生の分岐点が多い30〜50代では特に、この一時しのぎの「気軽さ」が・・・将来にどんな形で自分の人生に影響してくるか?を、深く考える機会は意外とありません。
表面上はポジティブに聞こえるお気楽思考も、実際には「課題を先延ばしするクセ」とセットになりやすい。
・婚活
・仕事
・人間関係
・健康
・お金
・生き方そのもの
これらのテーマについて、「とりあえず」「詳しく考えるのは後回し」になってしまうと・・・
後から大きなツケが回ってくることも珍しくありません。
「一時しのぎ」は「お気楽思考」?
「とりあえず今はこれでいい」
一見本人は最善を選んでいるつもりですが、実際は単なるお気楽思考な場合も多いです。
「お気楽思考」なことは、本人にとって良い部分があります。
たとえば・・・
・必要以上に考えなくてもいい
・受け流せる
・不安に巻き込まれない
・気軽な行動ができる
etc.
しかし、ここで問題なのが・・・
本来「考えるべき場面」で「考えない」選択をする・・・ということ。
たとえば…
- 本当は向き合うべき課題を、その時の気分で後回しにしてしまう
- 不安や違和感を感じても、「ま、いっか」で流してしまう
- 判断材料が揃っていないのに、気軽に決めてしまう
- 小さな違和感を放置したまま、人間関係を続けてしまう
- 自分の幸せに関わることを「神頼み」「運任せ」にしてしまう
このような行動が積み重なった結果、気づけば取り返しのつかない状態になってしまう
・・・というケースを見かけることがあります。
お気楽思考は、短期的でラク。
けれど、長い目でみると・・・結果的に重い負担を生みやすいのも事実。
「一時しのぎ」の選択が未来に与える影響とは?
課題が蓄積し、気づいた時には重症化している
「一時しのぎ」の裏に隠れていることは、不安・違和感・面倒くささなど・・・これらから逃げること、です。
ちなみに、「逃げた先」で状況が改善することはほぼありません。
それよりも…
- さらに問題が増える
- 人間関係がこじれる
- 選択肢が狭まる
- 自信が失われる
など、時間の経過と共に、ダメージは静かに蓄積していきます。
特に30代半ばあたりになると・・・じわりじわりとそれまでの自分の思考や選択の結果が蓄積して、人生の中で目に見えて現れ始めることも多いです。
その場合、以下のような問題が浮上してきます。
「偶然待ち」「運頼み」の人生になる
お気楽思考の人は、よくこう言います。
「そのうち良い人が現れる」
「なんか良い流れが来る気がする」
「タイミングが来たら動く」
一見ポジティブな言葉に思えるかもしれませんが・・・こんな思考を持つ方は、
「自分が人生をつくる」という意識が薄いケースが多い。
受け身で、動かない時間が長くなるほど・・・
・チャンスを逃す
・出会いが減る
・経験値が増えない
・人間関係がうまくいかない
という悪循環が生まれます。
私がよく見かけるケースでは・・・
せっせと神社へ通って参拝するだけ、亡くなった人に「見守ってて」とお祈りするだけ、信奉や崇めるだけ・・・という様子。
「自分ではなにもしない」ことが特徴ですが・・・
「神社へ行っている」「参拝している」「お祈りしている」「信奉している」ということを「自分で動いている」と感じているため、自分の人生を運頼みや他人任せにしていることに気づきません。
未来の自分が「今の自分のツケを払う」ことになる
「一時しのぎ」の行動は、未来の自分へ負担がかかります。
たとえば…
- 「運命の人はそのうち現れる」→ 10年経っても現れず、焦りや不安に襲われる
- 「今はこの仕事でいいや」→ 年齢とともに働き方や経験が限定され、転職が難しくなる
- 「自分のことは後回しでいい」「忙しいから今は自分のケアできない」→ 心と体が悲鳴を上げる
- 「本気を出すのはそのうち」→ 本気を発揮する場面が訪れず、何もできずに自信喪失
etc.
その場で「ラク」を選んだ分、未来で大きな代償を払うことも。
私も今までいくつも上記のようなケースを見たことがあります・・・というか、過去の自分自身もそうでした😔
過去の私のように人生を真剣に考えない人ほど、「困った状況」になってから焦る・・・という現象が起こります。
なぜ多くの人が「一時しのぎ」「お気楽思考」に逃げてしまうのか?
私は日頃から、お客様や周りの人々から様々なお話をうかがう機会が多いですが・・・
共通して感じることは、たとえ一時でも「今の安心」を優先したい人が多い・・・ということ。
その理由は人によって異なりますが、
・不安と向き合うのが怖い
・考えるのは疲れる
・変化はエネルギーがいる
だから「今、一番ラクな選択」をつい選んでしまう。
しかし本当に必要なのは「ラク」さではなく、自分の人生を自分でつくっていくための
日々の思考や選択の積み重ねです。
考えるべき場面で考えないと、困るのは未来の自分です。
「一時しのぎ」を重ねるだけの選択は、人生の土台づくりができません。
考えるべき場面で考えないと、未来の自分にツケが回って来る・・・これは私も経験しています。
私は若い頃から、流されて生きてきた場面が多く・・・
20代の終わりから30代前半にかけてそのツケが回ってきていろんな問題が発生し・・・人生が苦しくなり、心と身体のバランスが崩れた時期もありました。
なんとか出口を探そうといろんなことをやってみましたが・・・今思えば、それも「一時しのぎ」のような対処法ばかりで、根本的なことを見直すことが必要だということに気づきませんでした。
私と同じように生きてきた他の人のケースでも、「なにか困ったことが起こってから」では、もう手遅れでなにもできなかった・・・という場面も何度も見かけたことがあります。
その時過去を悔やんでも遅く・・・少しでも挽回するには、そこからものすご~く頑張らないと抜けられません。
私が見てきたところ・・・「ものすご~く頑張れる人」は、ほんの一部です。
人生苦しくなってきたとき、多くの人がそれまでと変わらず「一時しのぎ」「お気楽思考」を続けていきます。
結果的に、一生そのまま・・・ということです。
そもそも、一般的な日常生活を送っている中では、自分自身が「一時しのぎを重ねて生きてきた」自覚がある人はほとんどいないことでしょう。
私自身もそうでしたが・・・人生につまづいて、なんとかしようともがき苦しみ、他者にサポートをお願いしてそこではじめて、以下のことに気づきました。
・自分が今まで「どんなふうに」生きてきたか?
・「現在」は「過去の自分の生き方」が反映していること
・今のままだと、「未来」も「現在の延長上」にあること
ここで私は、「今までの生き方を、これからは変える」ことにしたのでした。
文章で書くと簡単そうですが・・・実際は、それはもう大変でしたよ。
なんせ、30ウン年「一時しのぎの積み重ね」で生きてきたわけですから・・・ツケが蓄積しまくりです🤣
だけど、過去の自分が積み重ねたことだから・・・誰のせいにもできず、自分で責任を取るしかありません。
これを「他責」にして「被害者意識」を持つ人も多いですが・・・その思考があると、変わるのは難しい。
これは、私も様々な例から実証済です。
一時しのぎ思考をやめ、物事の本質を見て自分と向き合い、自己責任を持つこと・・・
これらを実行していくと・・・当時はわかりませんでしたが後に振り返ると、大きく自己成長したという実感があります。
それまでの私は、「表に見える社会的な成長」はしたかもしれないけど・・・人としての「精神的な成長」に未熟な部分が多かったのだと気づきました。
人が生きていくために重要な「精神性」、それを高めることが本当の意味での「自分の人生」をより良くしてくれます。
「精神性を高める」というと・・・「スピリチュアルな能力」的なイメージをする人も多いですが、そうではなく本質的な部分を見ていくことがおすすめです。










