迷いやすくなる本当理由
以前は直感が冴えていたのに・・・最近鈍くなったような気がする。
そう感じたことはありませんか?
判断が鈍くなる、選択に時間がかかるようになる、ピンとこない・・・など
そんな感覚を抱くとき、私たちの内側ではある共通の現象が起きています。
当ルームでも同じような例を見かけることもあり、
以前は直感優先で動いたお客様も・・・最近は以前のような様子が見られなくなった・・・とか、
他人に流されやすくなった・・・と感じることがあります。
「直感」は「特別な能力」ではなく、誰もが本来持っている力です。
しかし、「直感」やそれをキャッチできるかどうかは・・・「自分の心の状態」に左右されます。
たとえば・・・感情の乱れ、過剰な思考、情報過多になると、直感が働きにくくなることも・・・。
直感が鈍っている時に起きている4つの共通サイン
① 感情が積み重なりすぎて「ノイズ」が増えている
直感は特に「心が静かな時」ほど聞こえやすいですが・・・いろんな感情が積み重なると、
心の中にはノイズが溜まっていきます。
たとえば・・・
- 消えない不安
- 拭えない罪悪感
- 我慢した気持ち
- 人間関係のストレスの蓄積
など・・・感情のノイズが増えると、「自分の心の小さな声」がかき消されてしまいます。
感情をあまりに溜め込んでしまうと、判断が鈍くなり、せっかくの直感が働いてもキャッチできなくなることも・・・。
② 考えすぎて頭は「思考」でいっぱい
直感が鈍っているときの共通点として、考えすぎによる過剰な「思考」 があげられます。
- 「正しい答え」を探そうとする
- 失敗したくない
- もっと準備が必要だと思う
- ネガティブな未来ばかり想像する
思考は大切ですが、思考が心のスペースの大半を占めてしまうと・・・直感が働きにくくなります。
直感が働かないというよりは・・・「思考が場所を取りすぎている」と言った方がわかりやすいかもしれません。
③ 判断基準が「外側」に向きすぎている
直感は本来「自分の内側」の声です。
しかし、直感が鈍っている人ほど、判断の基準が「外側」へ向いていきます。
- 他人の意見に合わせる
- インターネット・動画・SNS・メディアの言葉に引っ張られる
- 「周りの価値観」に合わせてしまう
すると、
「自分は本当はどう感じているか?」
「自分にとって心地いい選択は?」
という感覚が弱まり、直感の働きが鈍くなっていきます。
そして、「外側」の声が強いほど、「内側」の声はかき消されます。
④心が疲れて感性が鈍っている
直感は「心に余裕」があるほどよく働くもの。
しかし、日々の生活で心が疲れ切ってしまうと・・・
感性のセンサーが弱まり、直感はどんどん鈍ります。
中でも特に直感を鈍らせるのは・・・
- 睡眠不足
- 情報過多
- 人間関係のストレス
- 緊張状態が続く生活
- 「自分のため」の時間が取れていない
・・・などの状態。
直感は「特別な能力」ではなく、「自分の心の状態」と密接に関わっています。
直感が鈍ると人生で起きること
小さな選択すら迷うようになる
本来は即決できることでも、時間がかかるようになります。
どっちが「正解」かな?
「間違えたら」どうしよう…
「メリット」ある方はどれだろう?
「損しない」のはどれ?
など・・・「迷う時間」が増えることに伴い、行動が遅くなり・・・人生全体の流れにも影響を及ぼします。
違和感がキャッチできず「後悔」 が増える
直感がうまく働いている時は、
「なんか違う」「これはやめたほうがいい」「これはいい気がする」などの細かいサインに気づけます。
しかし、直感が鈍ると・・・
その違和感を見逃しやすくなり、後から「あの時の選択はやっぱり違った」と思うことが増えます。
「本当の気持ち」とズレた選択が増える
直感が鈍っている時は、「頭で考える正解」 で決めることが増えます。
すると・・・「本当の気持ち」と「行動」が一致しないため、モヤモヤを感じたり、疲れやすく満足度も低くなっていきます。
すると当然、モヤモヤしたり、疲れやすくなったり、満足度がどんどん下がっていきます。
【よくあるケース】直感でうまくいったのに、時間が経つと停滞
様々な例の中から、よく見かけるパターンがあります。
講座やセッションを受けたあと、直感が冴えて、「これだ!」という感覚で行動したことで
現実が動き出す方は少なくありません。
ところが、数ヶ月後にお話を伺うと・・・
以前の勢いが消え、停滞しているケースがたびたび見られます。
その人たちに共通しているのは、
・頭で考える「正解」に合わせようとする
・本当の気持ちを見ないフリする
・誰かの意見に振り回される
という状態に戻ってしまっていることです。
他人軸に戻ると直感は鈍る
「自分の得意なことで誰かをサポートしたい!」と、思い切って個人でサービスを始める人もいます。
最初は直感にしたがって行動し、うまく進んでいたのに・・・
たとえば、
・お客さまとのやり取り
・新しくできた人間関係(仲間)
・業界内のノウハウや噂
・周囲の「こうした方がいいよ」というアドバイス
など・・・「外側」の情報に影響されると、「直感ベースだった行動」が、徐々に「他人軸の行動」へとずれていきます。
すると、最初あれほどワクワクしていた気持ちが薄れ・・・モチベーションも落ちてしまう。
直感を取り戻すためのステップ
溜めた感情を処理する
直感の邪魔をしている原因の一つとして多く見られるのが・・・「処理できなかった感情」です。
「自分が感じたこと」を「なかったこと」にしてスルーしてしまう場合・・・
本人はそこでうまく回避できたと感じるかもしれませんが、実際は「なかったことにされた感情」は見えないところでどんどん蓄積していきます。
そこで有効なのが、溜まった感情に目を向け整理すること。
その感情に対する「答え」を見つけなくても構いませんので・・・心の中に浮かんでいる言葉や感情を紙に書きだす。
これを行うだけでも・・・心の中のノイズを可視化することで「気づき」やすくなり、自分の内面にあるものを整理することができます。
小さな選択を「感覚」で決める練習をする
「大きな決断」よりも、「日々の小さな選択」の積み重ねが直感に関わってきます。
日々の小さな選択は、直感が鈍っていると「頭で導き出した正解」を選んでしまうことも多い。
たとえば、恋愛で・・・Aさん、Bさんというパートナー候補がいたとして・・・
一般的に見ると、「断然Aさんを選んだ方が良い」と思われるような状態ですが・・・
でもなぜか、自分は「Aさんよりも、Bさんが気になる」
一般的に言われるように、自分もAさんを選んだ方が「良い」と「頭」ではそう思うのに・・・
「気持ち」はBさんに向かってしまう。
でも結果的には・・・「良いと思われるAさん」を選んでしまう。
こうなると・・・たとえ直感が働いても、それにしたがって動くことができなくなります。
一見、無関係に思えるかもしれませんが・・・
これらは、日常の小さな選択の際に「気持ち」を優先することを練習することで改善できます。
たとえば・・・
ランチのメニューでAランチ、Bランチで迷ったとき。
Aランチは特別魅力的ではないけど、コスパ良し、
Bランチはコスパは良くないけど、食べたいものが入っている
この場合、「コスパ良し」が自分の気持ちにフィルターをかけてしまいます。
単純に、「食べたい!」と思った方を選ぶというシンプルな選択をすればいいだけ。
「頭で考えた正解」よりも、「自分の気持ちが向いた方」が正解なのです。
情報を減らす
直感は、「先入観」の元となる「情報」が少ない状態でこそ働きます。
現代は・・・無料で簡単に、知りたいことに対する情報を得られる時代です。
しかし、無料だからこそ、簡単だからこそ・・・
取り入れる情報も昔とは比べ物にならないほど膨大です。
自分で積極的になにかを調べなくても、興味ある分野の広告や情報が黙っていても視界に入るようになっている現代は、たとえ無意識でも一日で触れる情報量は非常に多い。
それにプラスして、自分で積極的に興味ある情報を取得していたら・・・頭の中は、どうなるでしょうか?🤔
「自分の考え」とか「気持ち」という「自分の内側の情報」よりも、「自分の外側」からもたらされる情報でいっぱいになってしまう・・・。
本来「自分の軸」となる部分の「軸」が、「自分の外側からもたらされる情報」を中心に作られてしまうケースも見てて非常に多いです。
自分の「軸」が、そもそも他人目線の「軸」で形成されていたら・・・どうなるでしょうか?🤔
このような状態には、
・必要以上の情報を取りすぎない
・情報に触れる時間を減らし、自分の内面を見つめる時間を増やす
ことで、変えていくことができます。
直感が鈍るときは、心の疲れや感覚が鈍っていることが多いです。
「自分の内側」を整えれば、その状態から抜け出すことができます。
さきほど紹介した・・・
<直感が冴えて「これだ!」という感覚で行動したことで現実が動き出したのに、停滞しているケース>のほとんどは、
「自分の内側を整える」ことよりも、いつのまにか「外側」へ意識が向いてしまったために起こる現象です。
感情を見つめて整理し、「外」からの情報を減らし、日々の小さな選択で「自分の気持ち」を優先する。
これらを意識して、直感の鈍りを解消しましょう🙌










