「働き方」を変えると、意識と人生が変わる
2025年も最終月に入りましたが・・・今年は、お客様の中で会社員からフリーランスへ転向した方が増えました。
個人でお仕事をしているからこそ起こった「働き方の転換による内面的な変化」を耳にする機会も増えました。
そんな中、私が知る限り実際にフリーランスへ移行した人ほぼ全員 に起こった共通点があります。
働き方を変えたい方、独立を考えている方、自由な働き方に興味がある方は、参考にしてみてください🙂
フリーランスになると起こる「意識の変革」
会社員として組織に所属している時と、フリーとして個人で働く時では、見ている景色がまったく変わります。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
ただ、「働き方」が変わると、思考・行動・人間関係・生活環境が変わりやすいのは事実です。
以下では、実際のお客様の変化から見えた「共通点」を紹介していきます。
1. 時間の使い方に対する意識が「劇的」に変わる
会社員の頃は、ある意味「時間が決められている環境」の中で働きます。
- 始業時間
- 終業時間
- 休憩時間
- 会議や取引先との打ち合わせや訪問
- 業務の割り振り
これらは、基本的に会社の目標に沿って「いつまでにこれをこの状態にするように」と提示される中で動きます。
ところがフリーになると・・・小さなことから大きなことまで、すべて自分で時間を管理する生活に一気に切り替わります。
そのため、
- 1日のどの時間帯が自分の集中タイムなのか
- 仕事量をどう設計すると無理がないのか
- 休みをどうやって意識的に確保するか
「時間の最適化」を考える力が自然と磨かれていきます。
多くの方が口をそろえて言うのは、「時間を無駄にできない」ということ。
普段から、「時間は有限」「時間を有効に使おう」という意識があったとしても・・・
独立してはじめて、ようやくこの意味が腑に落ちる方がとても多いのです。
先日お話を伺ったお客さまも、時間の使い方についてお話されていました。
会社にいたときは、とにかく会社の指示通りに仕事を進めなければならなく・・・
本来はクリエイティブな分野のお仕事でしたが、それを十分発揮できるような体制ではなく・・・
とにかく「スピード重視」でたくさんの仕事をこなす・・・というのが会社の指示だったそう。
今年フリーランスに転向してからは、新たなスキルを習得しお仕事の幅を広げました。
仕事の納期があることは同じですが、同じ「作り上げる」という作業の中でも、
自分で学んだことを活かし、自分で考えて「どうやったらより良いものができるか」・・・仕事なんだけど、「楽しい」とのこと。
その分、自分でスケジュール管理をしなければならないので・・・やはり時間の使い方がうまくいかず、夜遅くまで作業したり休みを確保できなかったり、まだうまく管理できない部分があるともおっしゃっていました。
2. 収入は「自分が対応した分だけ」だから覚悟が育つ
会社員は、基本的に会社へ行けば毎月安定したお給料が入ります。
一方、フリーランスは自分が動かないと収入はゼロのまま。
そのため、次のような思考に変わっていきます。
- とりあえず行動してみる
- 完璧を求め過ぎない
- 「できない理由」より「できる方法」を探す
- 小さな改善を積み重ねる
「自分が動かないと、誰も代わりにやってくれない」という現実が、行動力を強制的に育てます。
「やる気」よりも「やる習慣」が大切で、
「成功するか・しないか」より、まずは行動することが先。
そんな意識が自然と身についていきます。
3. ネガティブ思考は「時間の無駄」と気づく
フリーランスになった人が共通して言うのが、
「うだうだ悩んでる暇がない」
「落ち込む前にやることがある」
ということ。
もちろん人間ですから、時には落ち込んだり不安になることもあります。
ただ、「仕事」=「自分の生活」に直結しているため・・・
- 考え込むより、手を動かした方が早い
- やってみないとわからない
- 反省より改善
- 誰のせいにもできない
と、自然とマインドが前向きにならざるをえないのです。
フリーランスになってから、「ネガティブに浸っている時間が消えた」という声は非常によく聞きます。
4. 付き合う人が大きく変わる
働き方が変わると、自然と関わる人の層が変わるようになります。
- 独立している人
- 自分の時間を大切にしている人
- 行動が早い人
- 常に学び続けている人
- チャレンジ精神のある人
このような方々とのご縁が増え、多くの方が「環境が変わったことで、人生も加速した」と感じるようです。
逆に、会社員時代の人間関係が疎遠になることも珍しくありませんが・・・
それは、「もうエネルギーが合わなくなった人」がフェードアウトする自然な流れなので・・・そこに寂しさや悲しさはありませんし、またどこかで「合った」ときに交流が復活する場合もあります。
私自身の体験でいえば、会社を辞めて個人で仕事するようになってから・・・
「1.時間の使い方」「3.ネガティブ思考は時間の無駄」「4.付き合う人が変わる」どれにも共通しますが、愚痴ばかりの集まりやネガティブなことしか言わない人には時間を使わなくなりました。
たとえ「現状を変えたい」という同じ状況の人がいても・・・
いつまでも「できない理由」ばかりを並べて、同じところをグルグルしてずっと現状維持の人や、
現実を見れずに、ふわふわと「スピリチュアル」という呼び名の「都合良い幻想」に浸っていろんなところを彷徨ってずっと変わらない人のお話に時間を割くよりは・・・
日々自己対峙しながら、必死に目の前の現実と向き合い、自分でなんとかしようともがいて進もうとする人と過ごす時間を大事にしたいと考えています。
会社員と違って、付き合う相手を選びやすくなるのは、大きな違いかもしれません。
5. 住む場所へのこだわりが薄れ、田舎移住を希望する声も多い
意外に思うかもしれませんが、フリーランスになった方が口にするのが
「どこに住んでも仕事ができるから、田舎もいいな」
という声。
- 「通勤」の概念がなくなる
- 大きな都市にいなくても仕事ができる
- 自然のある場所の方がアイデアが湧き、気持ちがリラックスする
このような理由から、移住を検討し始める人が増えています。
実際、私が知っている中でも移住したケースが何件もあり・・・私自身も、今関わっていることが終了する時期がきたら、札幌を離れ移住したいと考えているので、こう考える気持ちがよくわかります🙂
働き方が自由になると、生き方も自由になる。
生き方が自由になると・・・「物欲」とか「利便性」よりも、もっと本質的なことに目がいく人も多いようです。
住む場所の選択肢が広がるのは、フリーで働く大きな魅力でもありますね。
働き方の優劣ではなく「意識の向く方向」が変わる
ここまで5つの共通点を紹介してきましたが、会社員がダメでフリーランスが良いという話ではありません。
どちらにもメリット・デメリットがあり、人によって向き・不向きもあります。
ただし、確実に言えるのは、働き方を変えると「意識の向いている方向」が変わるということ
- 自己責任の範囲が広がる
- 自分の時間に対する価値観が変わる
- お金との向き合い方が変わる
- 人間関係の質が変わる
このような「内側の変化」は、働き方を変えたからこそ生まれる視点です。
「働き方」を変えるときは「心の変化」に目を向けよう
もしあなたが、
- 会社員のままでいいのか悩んでいる
- 将来フリーランスになりたい
- 自由な働き方に惹かれる
- 今の働き方に違和感がある
そんな思いを抱えているなら、
まずは「働き方を変える」ことで「何が変わるのか?」を知ることが大きな一歩になります。
フリーのお仕事は華やかで自由そうに見える面もありますが、実際には「毎日が自己対峙」です。
しかし、その分自分らしい働き方と人生をつくれる自由があることも事実。
働き方は人それぞれで、どれが「正解」もなく・・・
ただ、自分の人生を「自分で選びたい」と感じた時、その選択肢のひとつとして独立、フリーランスという働き方があります。
会社を辞めて自分でお仕事するようになった方々のほとんどが、「今のような働き方をするとは、昔の自分からは想像もできなかった」と言います。
多くのケースが、一生雇われて働くということが「当たり前」だとインプットされていた・・・といいいます。
人によってなにがきっかけかは異なりますが・・・
たとえば、結婚・離婚、家族や本人の体調不良、家族や親しい人の訃報、突然のリストラや早期退職など・・・
「予想していなかった出来事」がきっかけとなり、これからの人生を真剣に考えたときに・・・今までの価値観とは違う視点に気づくことがあります。
「こんな方法もあったのか」「今まで自分が知ろうとしなかっただけで、世の中にはいろんな選択があるんだ」
これに気づいた時、生き方を変える人も少なくありません。
「何歳からでも、自由な働き方を実現できる」とよく言われますが・・・
実際、「自由に働きたいな」と思ってから、それを軌道に乗せるまでの時間を計算すると・・・
たとえ「気力的」には「何歳からでも」は通用するかもしれませんが・・・
「体力的」な部分や「新しいことを覚える」という部分に関しては、「何歳でも」は少々言い過ぎかな?と個人的に思います🤔
実際、人間誰しも・・・年齢を重ねるごとに低下する部分は出てくるので・・・
「自由に働きたいな」と思ったらすぐ、準備にとりかかるのがおすすめです。










