ポジティブな言葉だけを求めていませんか?人に相談してもモヤモヤが晴れない理由

すっきりしたくて相談したはずなのに・・・

なにかにつまずいて、人に相談するとき・・・

アドバイスは特に求めてなくて、「きっと大丈夫だよ!」とポジティブに元気づけてくれたり共感してほしい人と・・・

相談することで、その問題を解消するためのヒントを見つけ出そうとする人がいます。

前者は、その問題に対して自分の価値観を基準にある程度の答えがでていることも多く・・・

たとえ相手がなにか意見やアドバイスをしたとしても、だからといって答えはゆるがない。

後者は、自分の価値観以外の意見やアドバイスを聞くことで・・・

自分が見えている範囲のことではない新たな発見があれば、そこからまた選択肢を模索することが多い。

一見、他人に流されない前者の方が人生良くしていけるように見えるかもしれませんが・・・

実際行き詰る傾向があるのは、前者のほう。

当ルームでも同様ですが・・・

セッションや講座を受けても、その後自分自身や状況に変化が見られなかったり問題解消できないのは、前者のタイプです。

自分の価値観で物事の良し悪しをジャッジすることも多く、客観的な視点でみることができないのが特徴です。

たとえば、

恋愛で悩んだ時・・・

人に相談するときは、「状況がこうでこうだから・・・こうなった」それに対して、自分はこう思ってこんな対応をした。

まるでそうなったのが「当然」であるかのように話します。

「当然」だから、相談聞き役の相手から「それはあなたもよくないんじゃない?」とか「こんな対応もあったのでは?」と言われても、

「でも、〇〇だから・・・」

「だって△△なんだよ?」と、

共感してくれたり、そうだねきっと大丈夫だよ・・・と、自分にとってポジティブな反応が返ってくることを期待し、それをしてくれないと不快になります。

相手の反応や感情をコントロールしようとすることもよく見られ、相談された側からしたら、「だったら言わなきゃいいのに・・・」と思われることも。

何事も「聞く耳持たず」・・・は、自分の可能性を狭めてしまいます。

「アドバイス通りにしなきゃいけない」という意味ではなく、今自分が見ている視点とは違う角度からの客観的な視点を知り、「そんな考えや選択肢もあるかもしれない」ということに気づくだけでも、可能性は広がっていきます。

占いやセッションなどでも同じですが・・・利用したはいいものの、

自分的には望んでいないことを言われた場合、同じテーマでまた別の何かを利用することもよくあります。

「自分の言って欲しいことを言ってくれる人」を探すのが目的になってしまい、本来叶えたかったことを見失ってしまうケースもよく見ます。

自分の視点がはじめはせまい範囲しか見えなかったとしても・・・誰かの言葉をきっかけに、その範囲が広くなることも少なくありません。

たとえ自分と同じ考えじゃなくても、自分がいいと思う内容じゃなくても・・・

「そんなこともあるのかもしれない」という視点を持てた時、目の前にある問題解消のヒントは現れます。

最初からそのヒントは目の前にあったとしても、視野がせまいとそれがみえません。

他者のアドバイスには、それに気づくきっかけになることも多いです。

以前あった実例でご紹介すると・・・

職場での人間関係に悩んでいたEさんが、当ルームのセッションをご利用の際に・・・

最初は相手に怒りと憎しみの感情を抱いていたので、「相手がいかにひどい人か」を説明してくれました。

しかし、仕事上Eさんはその人との関りを避けて通れないそうで・・・どうすればいいか悩んでいました。

進めていくと、Eさんの内面の問題が相手との関りを通じて現れているとわかりましたが・・・

Eさんはそれを認めませんでした。

しばらくして再びEさんがやってきて言ったことは・・・

あの後、冷静になって言われたことを自分なりに考えてみたら・・・思い当たることがたくさん出てきた。

それを認めたくなかったけど、今の状況が辛くてどうしても変えたかったので・・・

嫌だけど、自分の内面の問題であることを認めることにした。

そうすると・・・相手との関係性が良い方に変わってきた!なんでですか!?😮

という内容でした。

なんで?と言われれば・・・

Eさんがセッションをきっかけにして、自分の内面の問題に気づき、向き合ったから・・・という答えですが、

1回目のセッションの時のように・・・ずっと「自分の内面の問題を認めたくない」と頑固に拒否していたままでは、Eさんは変わらなかったことでしょう

しかし、帰宅してから・・・セッションの内容を冷静に振り返ってみることにし、よく考えて見たら言われたことにも思い当たる点がたくさん出てきた。

この時点で、Eさんは他者の言葉をきっかけとして、自分の内面に目を向けるということを実行しています。

そして、あんなに拒んでいたのに、自分がそんな状態であることを認めた。

すると・・いままで相手に向けていた感情やなぜ今こんな状態になっているのか?が腑に落ちることで、その瞬間からEさんの意識に変化が現れる。

意識が変化すると、それが普段の言動にも反映されます。

相手にもそれが伝わり、相手の反応も変わってくるので・・・

今までの関係性に変化が出るのは不思議なことではありません。

それもこれも、Eさんが他者の言葉の中から状況を変えるきっかけを見つけ、それを実現したから起きたこと。

この他の例でも・・・

やりたいけど自分ではムリだと感じていたことについて、何気なく友人に話したところ・・・

友人の何気ない一言からヒントを得て、ムリだと思ってたことを実現した人もいますし・・・

こんなふうに、誰かの一言が本人にとって何かを変えるきっかけになったということは珍しくないことです。

しかし、自分の話を聞いて共感を求めるだけ・・・、自分が望む言葉以外のことは取り入れたくない・・・

そんな意識でいると、たとえきっかけがそこらじゅうに転がっていたとしても、気づけないのです。

人に共感を求めるだけでは、同じ場所で行き詰まりやすい。

アドバイス通りに動く必要はなくても、「そんな考えもある」と受け取るだけで視野は広がります。

望む未来を実現したいなら、自分の枠を超えた視点が目の前の問題解消につながるきっかけになるかもしれません。

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