「自分は社会に必要とされていないかも?」という不安がでてきたときは・・・

意識の違いは環境から生まれる?

日頃、様々な環境の方々からお話を伺いますが・・・「自分の環境」と「違う環境」の人について・・・

どちらが良い・悪い・・・と無意識にジャッジして、勝手に劣等感を感じたり相手を批判する様子を見かけることがあります。

たとえば、多く耳にする機会が多いのは・・・

「働く人」と「家庭中心で過ごす人」

私の場合、圧倒的に働いている期間の方が長いですが・・・数か月ですが家庭中心で過ごした時期もあるので、どちらの状況もわかります。

その上で、感じたことは・・・

まず第一に・・・どちらが「良い」・「悪い」というのはない、というのが大前提です。

ただし、環境によって「自分の意識の保ち方」や「成長スピード」が変わることは事実です。

本日は、各目線から感じやすいことを紹介していきます。

そもそも、環境が違えば、意識の向かい方も自然と変わります。

仕事をしている人は、社会的な刺激やプレッシャーの中で常に意識が磨かれていきます。

一方、家庭を中心に過ごす人は、頑張っても評価がされにくく変化の少ない環境の中で、意識を保ちにくく感じる場合があります。

環境が意識をつくる「刺激量」の違い

人の意識は、置かれた環境から大きな影響を受けます。

働く人は、たとえ嫌でも日々の中で多くの刺激を受け・・・上司や同僚、取引先・お客様との関わり、締め切り、目標、成果、トラブル対応など・・・日常的に「外からのフィードバック」が入ってきます。

これらはプレッシャーにもなりますが、同時に成長のきっかけにもなることも事実です。

自分の意見を伝えたり、新しいことを覚えたり、人間関係を築いたりする中で、「どうすれば状況が良くなっていくか」という意識をもたないと、取り残されてしまいます。

一方で、家庭を中心に過ごす人は・・・もともと環境の変化が少なく、関わる人も限られます。

同じリズムの中で生活していると、次第に「刺激」が減っていくため、意識が内向きになりやすい。

これは、環境によって自然に起こる現象です。

成果が見えにくい環境では、モチベーションが下がりやすい

社会で働く仕事には、「成果」が求められます。

数字や評価、昇進、達成感という様々な形で自分の努力が可視化されやすいですし・・・

努力が成果に結びつかない場合でも、契約期間が決められている雇用は成果が良くないと次回の更新に影響がでますし、正社員でもボーナスや昇給に影響してきます。

そのため、必然的に行動に対して「意味」や「目的」を見いだしやすくなります。

一方、家庭の中での仕事はというと・・・

家族からは「やってくれるのが当然」と思われやすい「家事」や育児も毎日続きます。

誰かが大きく褒めて感謝してくれるわけでもなく、達成してもまた次の日に同じことが待っています。

この「成果が見えにくい状況」は、モチベーションを下げる大きな要因になります。

私は学生の頃、専業主婦だった母にひどい言葉を言ってしまった経験があり・・・おそらくモチベーションが大きく下がっただろうな・・・と思う出来事があります。

当時の私から見た母は、昼間は友達と昼ごはん食べておしゃべりしたり電話したり・・・

私が学校から帰ると、家で2時間ぐらいのサスペンスドラマ観ながらお菓子食べてのんびりしてて、何の悩みもなさそうに見えて・・・🤣今思えばそんなわけないんですけどね

忙しく働いている父や、学校に通い試験勉強したりいろいろ忙しい自分(と本気で思っていた)と違って、余裕があるように見えたのです。

今思えば、実家にいた学生時代の私こそが・・・一番なんもせずにラクしてましたよね🤣

ラクでのんびりそうに見えた専業主婦の実体は・・・

私たち家族が不自由しないよう毎日家族分の衣食住の生活を整え、子育てし、見えないところで活躍していたのですが・・・

詳細は覚えていませんが、当時の私は虫の居所でも悪かったのか・・・「働きもせず家でのんびりできていいね」みたいなことを言ってしまったのです。

「そういうこというんだ?」と返されたときの、なんともいえない表情を今でも覚えています。

その後18歳で一人暮らしを始めた時・・・学校に通いながら、家事をすることの大変さを実感しました。

今まで実家では、待ってれば出てきたご飯・食器の後片付け・洗濯された服・お風呂・掃除・ゴミ出し・食料や日用品の買い物など・・・

「え?これ一人でやるの?」と最初は思いました。

しかも、これやりながら・・・子育てとか他の家族の身の周りのこともやってたの?

専業主婦って、本当はすごかったんだ・・・😭と、親元を離れありがたみがわかって、大いに反省したものでした。

また、結婚後一時的に次の仕事までに数か月あいたときは、今まで一人暮らしの自分の分しかやらなかった家事からやることが一気に増え・・・私は自分の人生に対してモチベーションが下がりまくりました。

これは人によって違うと思いますが・・・私は長らく働くことに慣れていたせいか、専業主婦の仕事が「重荷」で「楽しくなく苦痛」に感じてしまったのです。

私は働きたかったので、その後仕事を始めましたが・・・専業主婦の大変さは知っています。

こんなふうに・・・大変な仕事である家事や育児は「頑張っても目に見えて評価されるわけでもない」「ずっと終わりがない」という感覚が重なると、徐々に「自分の時間」や「自分の成長」に意識を向ける余裕がなくなっていくこともあります。

そのため、子育てが一段落した後・・・「自分の時間」を取り戻そうとするケース、当ルームでもよくあります。

「サポートする側」という思い込みが、自己成長を止めてしまう

頑張りが目に見えて評価されにくい環境の人が無意識のうちに抱えているのが、「自分は誰かを支える側」「自分は裏方でいい」という思い込みです。

一見謙虚なようですが・・・それと同時に「自分の人生をどう生きたいか?」という視点を曇らせてしまうことがあります。

家庭を中心に過ごしていると、どうしても家族の予定や気持ちを優先する場面が増えます。

それが続くうちに、自分の気持ちや欲求を後回しにすることが「当たり前」になってしまう。

すると、自分の感覚や情熱が薄れていき・・

「何がしたいのかわからない」「何かをするにしても家族の許可が必要」などと感じることも。

しかし、どんな環境にいても・・・本来自分の人生の主役は自分です

実際「サポートする側」だったとしても・・・それと「自分の人生を生きること」は本当は両立できます。

むしろ、自分が満たされているほど、他者への対応もぐんと良くなる

働かない自分を無価値に感じる

先日、学生時代の同級生との会話の中で・・・

働かずに家の中にいる期間が長いと、社会から必要とされてないように感じて不安になる・・・という話題がありました。

私の周りでは、働いている人がほとんどなので・・・上記のように感じた人たちは、前の仕事を辞めて新たな転職先が決まるまでの数か月の間の出来事を指していました。

なぜ「働かない自分」に不安を感じるのか?

その理由のひとつとして、「社会の価値観に影響されている」ことがあげられます。

私たちは小さい頃から、「働くこと=価値がある」「成果を出すこと=認められる」という価値観で育ちます。

そのため、「社会的な働く基準」に沿わない状態になると・・・無意識に自己肯定感が下がってしまうことも。

主婦の時期に辛さを感じた私も、自己肯定感が非常に低くなりました。

例えば、家にいて家事や育児、介護などの重要な役割を担っていても、「収入」を生み出していないという理由で、自分の存在価値を疑うケースもよく見ます。

また、現代ではSNSや周囲の友人・知人の生活と比較してしまうことも、「みんな働いているのに、自分は何もしていない・・・」と感じることが、不安や自己否定につながりやすい原因かもしれません。

本来、人の価値は「働くこと」だけではありません。

もちろん、社会的な仕事だけが価値ではありませんし・・・家で行う家事や育児、学習、趣味や自己成長の時間にも価値があります。

ここでのポイントは、「目に見える収入」や「成果」だけが価値ではないと意識することです。

家で過ごす時間は、「自分を育てる時間」だと意識してみましょう。

「社会から必要とされていない」感覚の正体とは

社会から必要とされていないと感じる多くの場合、「他人の評価に依存している」ことが原因としてあげられます。

自分の価値を「他人の目で測っている」状態。

たとえ家にいたとしても・・・学びの時間を持つ、趣味を持つ、スキルを磨くなど、「外からの評価」に頼らず「自分で自分を認める経験」を増やすことが重要です。

「社会的評価」から「自己評価」へシフトチェンジしましょう🙌

意識の向いている方向が違うだけ

よく「家庭にいると意識が下がる」と言われることがありますが、実際には「意識が低い」わけではありません。

家庭中心の人は、社会より家族や身近な人への関心を注いでいることが多いだけ。

家族の健康、生活のバランス、人間関係の調和など、社会的な成果とは違う方向にエネルギーを使っています。

そのため、外から見ると「いつも同じ」ように見えるかもしれませんが、忍耐力や調整力を育てていることも多いです。

働いている人が「社会」に意識を向ける一方で、「意識を向けている先が違う」というだけの話なのです。

どんな環境でも意識を保つためには?

働く人と家庭中心で過ごす人の意識の違いは、能力や性格の問題ではなく・・・

環境の影響によって自然に生まれるものです。

どちらが正しいということではなく、

大切なのは・・・今の環境の中で、「自分の意識をどう保つか」です。

自分を後回しにしてきた人ほど、「自分を大切に扱う」「自分の人生を動かす」という選択が、

これからの成長の鍵になります。

環境は自分を縛るものではなく、意識の使い方次第で味方にも変わります。

「今いる場所」から、自分の人生を動かしていきましょう♪

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