他人ばかり気になる本当の原因
会社、ママ友、サークル、習い事など・・・
複数の人々が集まるところにいると・・・「人の噂話ばかりで嫌になる」というお話を耳にすることがあります。
人の噂話が必ずしもネガティブな内容ばかり・・・とは限りませんが、
あまりポジティブな意味で語られる方が少ないため、上記のように感じる人も出てくるのかもしれません。
噂話そのものはさておき・・・このような状態でよく見かけるのが
噂話が「生きがい」になっている状態です。
自分の人生が思うように動いていないと、他人の人生が気になる
たとえば、
・やりたいこと
・考えるべき課題
・向き合うテーマ
があると、人は案外忙しいもの。
たとえ時間がふんだんにあったとしても、
「これからどう生きるか」
「今の選択はどうなのか」
など自分の人生について考えていると、他人の噂話にそこまで興味が湧かないのも事実。
一方で、
・特にこれといってやることがない
・難しいことは考えたくない
・自分の問題を直視したくない
こんな状態になると、意識は自然と他人へ向かいます。
他人の噂話は、
・自分が直面している問題を見なくてすむ
・その話題で感情を動かせる
・一時的な退屈を埋められる
という点で、非常に手軽な「暇つぶし」にもなるのです。
他人の噂話が好きな人の内側で起きていること
噂話がやめられない人の多くは、特別悪意が強いわけでも、性格が悪いわけでもありません。
むしろ・・・
・自分に自信がない
・満たされていない
・現状に不満はあるが、どう変えたらいいかわからない
こんな状態であることがほとんどです。
他人の噂話をすることで・・・
無意識に
「自分はまだマシ」
「自分の問題じゃない」
と、自分を守るためにそう感じようとすることも多い。
私自身も日常で「噂話が好きな人が多いなぁ」と感じる場面があります。
特にプライベートで飲食店に行ったときなど、周りの人たちの会話が聞きたくなくても耳に入ってきますが・・・
その多くが、噂話やそこから広がる悪口です。
本人たちは夢中になっているので、声が大きくて広い範囲に聴こえていることも気づかない様子。
「ヒマ=時間がある」とは限らない
よく「噂話が好きな人はヒマ人だ」と言われますが・・・
ここで誤解しやすいポイントがあります。
「ヒマ人」とは、時間がある人のことではありません。
たとえば、同じ環境の人でも・・・
・働いてなくても、それ以外のことで忙しい人は忙しい
・働いていても、プライベートでヒマを感じている人はいる
・自由な時間がたくさんあっても、時間を持て余さず充実している人もいる
本当の意味での「ヒマ」とは、
「自分の人生にエネルギーを使っていない状態」を指します。
だからこそ、
たとえ時間がなくても噂話ばかりしている人もいますし・・・
時間があっても噂話に興味がない人もいます。
ご高齢の方は時間に余裕がある場合が多いので・・・親族・知人・近所などの噂話ばかりしてる人と、
充実した毎日を過ごし人の噂話に興味がない人の違いが、見ててわかりやすいかもしれません。
噂話に巻き込まれやすい人の共通点
噂話が多い環境にいると、
「なぜ自分も巻き込まれるのだろう?」
と感じることもあるようです。
噂話に巻き込まれやすい人には、
・相手の話を最後まで聞いてしまう
・共感力が高い
・空気を壊したくない
という思いから、たとえ同調しなくともその場をやりすごそうとすることがあります。
そのため、境界線をひくのが苦手という側面もあります。
噂話が多い環境から抜けるために必要な視点
無理に噂話をやめさせようとしたり、相手を変えようとする必要はありません。
単純に接触を減らせればいいのでしょうが、どうしてもその場にいなければならない状況のときもあるでしょう。
ここで大切なのは、
自分がどこにエネルギーを向けているか?です。
昔の私の例でいくと・・・
どうしてもそのような場にいなければならないとき、
「あぁ嫌だな・・・」「早く帰りたい」「そんな話聞きたくない」・・・という部分にエネルギーを向けるのではなく、
人間観察してました🤔
「あぁこの人はきっとこんな状態なんだろうな・・・」
「さっきの発言と今の発言は矛盾してるな・・・」
など、言動からその人の背景にあるものを推測してみる。
すると・・・
今まで「嫌だなぁ」と思ってた内容でも、また別の角度から受け止めることができたりします。
話している内容には共感できないかもしれないけど・・・
この人がなぜこんな話をするのか?という背景が推測できれば・・・
今目の前の状況に対しても、「だからきっとこうなんだな」と理解することができます。
「客観的な視点」で「冷静に観察する」と、その場での対応をどうすればいいかも自ずとわかってきます。
自分の人生が動き出すと、噂話は減る
たとえ今まで他人の話ばかりしていた人でも・・・
不思議なことに、
・やりたいことが見えてきた
・自分の課題に取り組み始めた
・小さくても行動を始めた
など、なにか変化が起きると・・・人の噂話は本当にどうでもよくなります。
なぜなら、本人の「意識の向く先」が変わったから。
ヒマ人が噂話をするのではなく、噂話がヒマを深める
噂話をしていると、
・時間があっというまに過ぎる
・「なんとなく満足」した気になる
・「何かした」感覚になる
しかし、実際には自分の人生は1ミリも進んでいません。
噂話は、「ヒマを埋める」どころか・・・ヒマな状態を固定化してしまう行為でもありますので注意が必要です。
まとめ
噂話を好んでする人は、性格の問題というよりは・・・
「意識の向き」と「エネルギーの使い方」の問題です。
「他人の人生」に興味を持つより、「自分の人生」に意識を戻す。
それだけで、たとえ環境は同じでも「自分の世界の見え方」は変わっていきますよ🙌










