「他人は変えられない」ことに気づくと、人生は好転しはじめる

自分の中の不安や期待を相手に押し付けていませんか?

日頃、お客様のお話に耳を傾けていると・・・

周りの誰かに「こうしてほしい」「こうなってほしい」という話題がでることがあります。

例えば・・・

  • パートナーにもっと○○してほしいのに、してくれない

  • 子どもが勉強しない、言うこときかない等にイライラする

  • 苦手な同僚の言動にいつも振り回されてしまう

  • 誰かを見て「なんであの人は変わらないんだろう」「こうしたほうがいいのに」と思ってしまう

    etc.

人間関係において、「あの人がこうしてくれたら・・・」「こういう言動をやめてくれたら・・・」

そんなふうに思うことは、誰もが経験したことがあることでしょう。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

それは、「自分が思うように他人をコントロールすることはできない」というシンプルな現実です。

過去の私も何度も経験したことがあります。

「なんでこの人はこうなんだろう?」という怒りや・・・

「なんで言うこと聞かないんだろう?」という苛立ち。

今思えば・・・自分がいいと思うことやしてほしい言動を相手がしないからといって、なんと自分勝手な思いを抱いてたのだろう?と思います。

「人を変えたい」と思う心理の裏側

「他人にこうなってほしい」「変わってほしい」と思うのは、実際は自分の内側にある「安心したい」「不安を減らしたい」など「自分にとってそれが都合いいから」・・・という理由なことが多いです。

・もっと優しくしてほしい


・怒らないでほしい


・察して動いてほしい


・自分を不快や不安な気持ちにさせないでほしい

etc.

これらはすべて、「自分が心地よくなるため」に「相手に何かをしてもらおう」としている状態です。

親子関係なら特に、「子供のため」と思うことも多いでしょうが・・・実際は「そうしてくれることで自分に都合いい状態になるから」ということも多いです。

相手を変えようとするほど、関係はこじれる

例えば、パートナーに「もっとこうしてほしい」と繰り返し言っても、なかなか変わってくれないどころか、逆に反発された経験はありませんか?

人は、誰かに「変えられよう」とすると無意識に抵抗します。

なぜなら、自分の価値観や在り方を否定されたように感じるから。

しかし、相手が変わらない・思い通りの言動をしないことに対して・・・イライラしたり、無力感を感じたりする。

このループにハマると、自分も疲れていき人間関係が悪化することも。

解放のカギは「手放し」にある

大切なのは、「他人は変えられない」ことを理解し、コントロールを手放すことです。

代わりにできることは・・・

  • その状況での自分の反応を見つめること

  • 相手に意識を向けるのではなく、自分がどう感じどう行動したいのかに意識を向けること

  • 自分と相手はそもそも同じ価値観ではないことを受けいれること

自分の内側にフォーカスすることで、相手をコントロールしようという無意識のクセが薄れていきます。

過去の私の例では・・・

職場で次から次へと問題ばかり起こす人や、やる気がなくさぼってばかりいる人たちに困っていました。

しかし、自分が思うように動かないこの人たちに「こうなってほしい」という思いが湧いてきているのに気づき、他人は変えられないのだから・・・と、それを手放しました。

代わりに、この人たちがこんな言動をとることで・・・

自分にどんな気持ちが湧いて、本当はどうしたくて、自分の中にあるどんな問題がこの現状に関わっているのかを客観的に見つめるようにしました。

相手に対して何かを思うのではなく、自分自身に焦点を当てることで・・・

自分のなかにどんな問題を抱えているのかに気づくことができました。

そうすると、「相手に●●してほしい」という思いはなくなっていきました。

コントロールを手放すと、関係性が変わり始める

たとえ無意識だとしても「相手を変えよう」とする気持ちを手放し、「自分にフォーカス」しはじめると・・・相手や周囲の反応も少しずつ変わっていきます。

相手を変えよう、思い通りにしようとせずとも・・・状況が変わっていくんです。

焦点を自分に向ける=自分軸で生きると、他人を変えようとしなくなります。

他人をコントロールしたくなるとき、それは自分の内側の「不安」や「期待」が作り出しているもの。

相手に怒りを感じたり期待するより先に、自分自身に目を向けましょう。

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