「直感」を活かせる人は、現実が見えている

「直感優先=何も考えなくていい」ではない

スピリチュアルな知識をたくさん持っている方々のお話を耳にして、日々感じることがあります。

それは、「直感を優先する」という考え方について。

「直感を優先する」と聞くと・・・

「思いつきで行動するから、なにも考えなくてOK」

「その場その場の流れで決めるから、準備や計画はいらない」

そんなニュアンスでとらえている人が、見てて意外と多いのです🤔

もちろん、

「思いつきで動いた結果、良い方向にいった」

「準備していたけれど・・・その場の流れに沿ったら結果的にうまくいった」

ということは実際にありますし、経験したことがある方もいらっしゃることでしょう。

しかし、なぜそれが・・・

「だから、何も考えなくてOK」

「だから、準備はいらない」

という結論になるのでしょうか?

「直感で優先する」というのは、無計画に生きることではありません。

日常では「計画」するのに・・・

極端な例をあげると・・・

私たちが日々生活していくためには、ある程度収入の見通しは必要ですよね。

何もしなくても空からお金が降ってくるわけではありませんので・・・

暮らしていくために必要な収入はどれくらいか?

それを手に入れるためには、どんなふうになにをすればいいか?

考えもするし、計画して準備しますよね🤔

たとえ、臨時収入があったとしても・・・毎度臨時収入があるわけでもないし(そうなるともはや「臨時」じゃない🤣)

「臨時」なのですから、「いつ」「いくら入る」かわからないので・・・それをアテにして「もう働かなくていいや」
とはならないですよね。

また、会社で準備も計画も何もない状態で・・・

今、目の前にある仕事を「思いつき」で進めることも現実的ではありません。

こんなふうに「日常生活」を例にすると、「思いつき」ではなく、計画や準備が必要なことは誰もが理解できます。

だ が し か し

人は「自分が望むこと」「夢を叶えること」になると・・・

なぜか別のルールが適用されてしまう人が多いのです。

それは、冒頭でお伝えしたように・・・

「思いつきで動いていい」

「考えなくても流れに任せれば大丈夫」

こんなふうに、「直感」を都合良く解釈するケースをよく見かけます。

「スピリチュアルな仕事がしたい」と言いながら…

今までなんどか目にしたことがある例で紹介すると・・・

「将来はスピリチュアルな仕事がしたい」と口にする方がいます。

しかし、それに対して実際は「学び」も「実践」もせず、

ただ有名な〇〇さんの講座やセッションに参加しているだけ。

「タイミングがきたら動き出すから、それまではワクワクして好きなことしてればOK」

という状態。

「タイミング」=黙って待っていれば勝手に訪れる

「ワクワク」=楽しいことや好きなことだけ

このように解釈してしまうと、

「具体的な行動や準備をしなくても叶う」「考えなくても流れに乗ればいい」という方向に進んでしまいます。

もしそれが本当に正しいなら・・・

世界中の人がみな、自分の望む人生を生きているはずです。

でも、現実はそうではありませんよね?🤔

スピリチュアルを「現実逃避」に利用する

自称スピリチュアルな学びを深めている人の中には、

「スピリチュアル」という言葉を現実逃避を正当化するために使っているケースもよく見られます。

耳ざわりがいい言葉だけをピックアップして、

いかにも「スピリチュアルっぽい言葉」で今の自分を正当化したり、都合の悪い現実から目をそらしたり・・・。

しかし、実はそれこそが・・・「スピリチュアル」から遠ざかる行為でもあります。

「直感」という名の「願望」?

直感を大切に考えるなら・・・「感じる」だけでなく、行動を通して確かめることが欠かせません。

「こう感じたから、少し動いてみよう」

「行動した結果、どう感じるか」

その繰り返しの中で、成長し学んでいきます。

無計画に生きることを「直感優先」と解釈するケースの多くの場合、その「直感」の内容が・・・

自分にとって「ラク」「安全」「都合良い」ものになっています。

実例で紹介すると・・・

➀現在、無職。でも、毎日ワクワクして過ごしていれば、「お金が入ってくる」と直感が言っている。

②現在、婚活中でなかなかいい人と巡り合えない。でも、「いい人は必ずいる」という直感がある。

③人間関係の悩みから、会社を辞めたい。でも、「人がいないから今辞められたら困る」と上司から引き止められているから「今は辞めてはいけない」と直感が言っている。

などなど・・・

どの例にも共通していたのは、

「目の前の問題」はスルーして、「直感」と言う名の「自分の願望」を口にしていたことです。

➀は、「無職」だからお金が入ってきません。新たに収入を得るまでに、貯蓄がどんどん減っている状態でした。

「このままだとヤバイな~」と言っているのに、一方では「でも、大丈夫。きっと何らかの方法でお金が入ってきて、なんとかなる気がする」と言っているのです。

何らかの方法でお金は入ってこないし、貯蓄がますます減って焦っているけど・・・目の前の問題をなんとかしようとは考えず、「引き寄せでお金が入ってくる」と信じていました。それが直感だそう。

②は、婚活中なのでいろんな人に出会います。しかし、いい人がいない・・・というのが直面している問題。

しかし、その問題をなんとかしようとは考えず、「いい人は絶対いる」と直感が言っているそうです。

もちろん、自分の行動を省みたりなにかを変える気も全くなく、「ただそう信じている」という状態。

③は、本人もはっきりと「人間関係の悩みから会社を辞めたい」と自覚していますが・・・その問題をなんとかしようとは考えず、「会社に求められているから辞められない」という理由で、「自分はまだここにいる意味があるんだ」と直感が言っているとのこと。

しかし、やってることは・・・会社のグチとうまくいかない相手への不満をセッションでただただ吐き出し、

会社は辞めたいけれども、辞めたら収入が減るから生活水準が下がるのが嫌だと言う。

上司も正直で🤣、「人がいないから今辞められたら困る」って言っているんですから・・・

都合良い理由づけさえしなければ、

「人がいないだけなら、自分じゃなくてもいいんだな」とそこに特別な意味を感じることもないことでしょう。

こんなふうに生きていると、

本来の直感優先・スピリチュアルな生き方からは、どんどん外れていくのが現実ですが・・・

やってる本人はそれに気づかない。

自分で「直感」だと思っていることは、

実は悪魔のささやき的な現実逃避のもっともらしい理由づけに過ぎないかもしれません。

こんなケース、本当によく見かけます。

自分の体験と様々なケースを見てきて私が言えることは・・・

直感優先で、スピリチュアルな生き方を目指すなら・・・

「思いつきで行動」したり「その場その場の流れ」を優先し、スピリチュアルな言葉に現実逃避の理由づけをするのではなく・・・

自分が今直面している現実をしっかりと見て、自分で考え、自らの足で進んで行くことが重要です。

その際に、本当の意味での「直感」を採用していくとますますスピリチュアルな生き方につながりますが・・・

地に足がついていない何でも都合良く結びつけるフワフワ思考の場合・・・本来の直感を活かすことも難しいのが現実です。

多くの人が、様々な理由で目の前の現実から目をそらそうとします。

その結果、

大切な人との信頼関係が壊れたり・・・

暮らしていくための収入を得られなくなったり・・・

結婚したいのにできなかったり・・・

本当にやりたいことは実現できなかったり・・・

と、現実問題をしっかりと受け止めて改善していけば、本来は未来への可能性につながっていた道さえも・・・

自らの思考や行動で閉ざされてしまう・・・ということも珍しくありません。

「スピリチュアル」に関連する言葉を都合良い現実逃避に使わないことが、

今の人生をしっかりと見つめ生きていく「スピリチュアル」な生き方につながります。

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