価値観の押し付けが生む人間関係のトラブル
近年、他人の価値観や行動に対して過剰に反応し、自分の正しさを押し付けようとする人が目立つようになりました。
SNSやニュース、そして私たちの日常生活の中でも、「正義マン」と呼ばれるような存在が話題になることが増えています。
特にコロナ騒動以降、このような人間関係のトラブルは急増したようで・・・当ルームのご相談でもよくいただくテーマです。
近年のわかりやすい例でいうと・・・マスク警察・自粛警察・ワクチン警察などがその典型ですね🤔
自分とは違う考え方を持つ人を攻撃したり、ルール以上のことを他人に強要したりと、まるで個人の正義を振りかざして他人をコントロールしようとする行動が多く見られました。
私が目撃した正義マンの衝撃行動
私自身が実際に見た中でもっとも衝撃的だったのは・・・コロナ騒動中に、ある人が他人に向かって突然アルコールを噴射した場面でした。
その頃はまだワクチン接種も進んでいない時期で、おそらく不安や恐れからくる行動だったのでしょう。
しかし、「汚い!」と言いながら何の断りもなくアルコールをかけられた人にとっては、恐怖でしかありません😔
「北斗の拳」の“汚物は消毒”を思い出しました・・・
相手が抗議しても耳を貸さず、自分の正しさに固執し続けるその姿はホラーに映りました。
このように、「自分の価値観が正しい」という思い込みが強すぎると、相手の意見や気持ちを無視してしまい、人間関係を壊す原因になります。
会話が成立しない正義マンの特徴
日常生活でも遭遇しますが・・・価値観が大きく異なる場面で、自分の主張だけを繰り返し、相手の話には全く耳を貸さない。
こうした態度では、建設的な会話は成り立ちません。
言われた側は、「どうせ何を言っても否定される」と感じ、心を閉ざしてしまいます。
にもかかわらず、「わからせてやった」「黙らせてやった」と満足げな表情を見せる人もいますが、実際は周囲から呆れられ、信頼を失っていることも・・・。
プライドが高く自分が常に正しいと思い込む・・・これが「正義マン」の典型的な傾向です。
本来お呼びじゃないまったく関係のない話題にまで口を出し、場の空気を読めずトラブルを生む様子に遭遇したことが私もありますが・・・
例えば、本来AさんとBさんの間の問題を・・・
Bさんに相談されたことで自分も当事者意識になるのか、Aさんに直接批判したりコントロールしようとします。
Aさんからすると・・・「え?なぜBさんと自分の問題に、この人が首をつっこんでくるの?」と驚きます。
具体例でいうと・・・他人の子供の人生に口出しをしたり、家族の誰かの家庭のことに口出しをしたり、上記のように誰かと誰かの間の問題に口を出しをする・・・など。
当の本人は、「自分は関係者だ」と思い込んでいるので、本当に困ったものです。
ちなみにこういう人は、一度のみならず何度も同じことを繰り返すのでエンドレス。
家族間でも起こる「価値観の押し付け」
血縁関係でも、「家族だから何を言ってもいい」と勘違いする人がいます。
言ってはいけない言葉を口にし、それにすら気づかないケースも少なくありません。
相手に言ってはいけない禁断の一言を言ってしまった・・・言った本人はすっかり忘れていても、言われた方は覚えているのです。
相手と不和になったとき、「そんなつもりじゃなかった」と言う人がいますが・・・
自分がたとえそんなつもりじゃなくとも、相手がそう思わなかったなら、それが事実。
自分にとっては軽い一言でも、相手にとっては重い一言だったのかもしれないのです。
自分も正義マンだったと気づいた過去
実は私自身も、過去には正義マン的な思考をしていた時期がありました。
表に出したこともあるでしょうし、たとえ表に出していなくても、心の中でジャッジしていたのです。
そのことに気づいたのは、自分自身としっかり向き合ったときでした。
この先もこのままでいいのか?と自問し、「変わりたい」と思ったことがきっかけとなり、意識して改善してきました。
人は誰しも、自分の価値観を持っています。
しかし、それを他人に押し付けるのか、それとも違いを受け入れられるかで、その人の成長度合い・人生の質が変わってきます。
価値観の違いを認め合うことの大切さ
今の世の中、正義マンのような存在はSNSやリアルな場面でも目立ちやすくなっています。
しかし、実は表に出さないだけで、内心で他人をジャッジしている人も多い。
違いを責めるのではなく、まずは「自分はどうありたいのか」と向き合ってみること。
それが、無用な衝突や人間関係のトラブルを防ぐ一歩になります。